レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
いつも鼻声の俺は この時期は特にそれが顕著になる。
杉の木を伐採してしまいたいとも思う。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
なんだ?
やけに優しいじゃないか。
なにか企んでいるに決まってる!
そう思っていたのに。
キヨ。
キヨ。
そう言いながらこたつに潜る。
季節は春だが まだ気温が低い日もある。
猫みたいに温まりながら そんな珍しいことを言った。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
頭があまり回らなくなってきた。
今日はゆっくりするって 言ってたし
その言葉に素直に甘えることにした。
キヨ。
キヨ。
少しだけ不満そうにするキヨくん。
そりゃ俺だって話していたいけど。
こう眠くちゃ話にならない。
レトルト
レトルト
そう言って寝室に向かった。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
声のする方を見ると
キヨくんがベッドに入っていた。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
どうせ間抜けな寝顔だったのだろう。
本気の口調でないことくらいわかる。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
さっきから少しいい匂いがしていたけど
そういうことだったのか。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
スプーンで一口食べてみた。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
レトルト
それを聞いた途端、 ふんわりと笑うキヨくん。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
俺だって…
こんな正面向かっては言わないけど
この絶妙な距離感が好きだ。
花粉症はつらいけど
今度お花見でも行こうかな。
もちろん、キヨくんを誘って。
END.