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冬木 メイ

はぁ…

冬木 メイ

(最悪の気分)

美多 アン

待って、メイ!

冬木 メイ

アン…!

美多 アン

良かった。会えて…

美多 アン

ねえ、途中まで一緒に帰らない?

美多 アン

話したい事もあるし

冬木 メイ

もちろん、いいよ

美多 アン

ありがとう

冬木 メイ

そういえば...

冬木 メイ

今、どこに住んでるの?

美多 アン

えっと…

冬木 メイ

あ、ごめんね?

冬木 メイ

言いたくないなら、いいよ

美多 アン

ううん

美多 アン

メイには、言っておくね?

美多 アン

アパートに住んでるの

美多 アン

この先の橋を渡ったところ

美多 アン

学校辞めずに済むようにって、親が借りてくれたんだ

美多 アン

今はまだ、お母さんと2人っきりなんだけどね?

冬木 メイ

おじさんは?

美多 アン

美多 アン

落ち着いたら、一緒に暮らすつもり

冬木 メイ

…そっか

冬木 メイ

まだ、男の人が怖い?

美多 アン

…うん

美多 アン

お父さんでも、少し

冬木 メイ

そう、なんだ…

冬木 メイ

でも、きっと大丈夫

冬木 メイ

また一緒に暮らせるよ

美多 アン

ありがとう、メイ…

冬木 メイ

ねえ、アン

美多 アン

なに?

冬木 メイ

…その

冬木 メイ

学校は…

冬木 メイ

平気なの?

美多 アン

うん…

美多 アン

なんとか…ね?

美多 アン

クラスの子も、メイも居るから

美多 アン

がんばろうって思える

冬木 メイ

そっか…

冬木 メイ

(こんな時…)

冬木 メイ

(なにを話せばいいんだろう?)

美多 アン

ごめんね…?

美多 アン

急に、引っ越しして

冬木 メイ

仕方ないよ

美多 アン

でも、そのせいで

美多 アン

メイと一緒に登校できなくなって

冬木 メイ

いいって、気にしないで?

美多 アン

…本当に、大丈夫?

冬木 メイ

なにが?

美多 アン

メイまで…

美多 アン

痴漢に、あったりしてない?

冬木 メイ

(アン…)

冬木 メイ

(わたしを心配してくれるの?)

冬木 メイ

平気だよ!

冬木 メイ

わたしが、痴漢に合うわけないじゃん

冬木 メイ

もし合っても

冬木 メイ

その時は…

冬木 メイ

冬木 メイ

「止めて!」って叫ぶよ

冬木 メイ

絶対!

美多 アン

…そっか

冬木 メイ

そうそう

冬木 メイ

(…本当は)

冬木 メイ

(怖くて、なにも言えなかった)

冬木 メイ

(でも、アンが心配してくれたから)

冬木 メイ

(それだけで、十分)

美多 アン

そういえばさ

美多 アン

最近、事件が増えてるね?

冬木 メイ

あー殺人事件?

美多 アン

うん

美多 アン

…怖いね?

冬木 メイ

だねー?

冬木 メイ

気をつけなよ?

冬木 メイ

アンは美人なんだから

美多 アン

美多 アン

メイ

冬木 メイ

なに?

美多 アン

自分は大丈夫って、思ってない?

冬木 メイ

え?だって

冬木 メイ

狙われるのは──

美多 アン

メイだって…

「普通の女の子」 なんだよ?

冬木 メイ

そう、だよね

冬木 メイ

わたしは

冬木 メイ

冬木 メイ

ごく、普通の…

冬木 メイ

女の子だからね?

冬木 メイ

うん…

冬木 メイ

気をつける…

美多 アン

まあ、大丈夫かな?

冬木 メイ

…え?

冬木 メイ

(大丈夫?)

美多 アン

いいなー、メイは…

冬木 メイ

(それって、わたしが美人じゃないから)

冬木 メイ

(大丈夫だって、言いたいの!?)

美多 アン

お兄ちゃんが──

ドンッ!

美多 アン

え…?

冬木 メイ

あっ…!

美多 アン

いやあああああ!!

最後までちゃんと 話を聞くべきだった

冬木 メイ

アン.......アンっ!!

アンは、そのまま

川へと落ちてしまった

冬木 メイ

どうしよう…?

冬木 メイ

わたし…アンを…

冬木 メイ

殺しちゃった…

『いいなー、メイは』

『お兄ちゃんが居て』

きっとアンは…

そう言おうとしたはず

冬木 メイ

だって…

冬木 メイ

だって!

冬木 メイ

そんな言葉だと、思わなかったから…

冬木 メイ

(だけど)

冬木 メイ

(今なら、不審者のせいに出来るんじゃない?)

冬木 メイ

(誰も、いないし…)

救助も呼ばす

わたしはその場を去った

―自宅―

冬木 メイ

はぁ…

冬木 メイ

(怖くなって、そのまま逃げたけど)

冬木 メイ

冬木 メイ

(大丈夫、だよね?)

冬木 メイ

(殺人事件が続いてて)

冬木 メイ

(警察も見回りしてるし…)

冬木 メイ

(きっと誰かが、助けてくれるはず!)

メイの兄

おい、メイ!

冬木 メイ

お兄ちゃん!?

冬木 メイ

いつ帰ったの?

冬木 メイ

(全然、気づかなかった)

冬木 メイ

(変なこと、言ってないよね?)

メイの兄

そんなの、どうだっていいだろ?

メイの兄

それより…!

冬木 メイ

なに?

メイの兄

ニュース見たか!?

冬木 メイ

ニュース?

メイの兄

これだよ、これ!

冬木 メイ

これって…

メイの兄

美多って…

メイの兄

アンの事だよな!?

冬木 メイ

冬木 メイ

そう、だね?

冬木 メイ

アン…

冬木 メイ

(助からなかったんだ)

冬木 メイ

かわいそうに…

この作品はいかがでしたか?

200

コメント

8

ユーザー

この連載すごい好きです!

ユーザー

びっくりしました! 続きが気になります!🙄

ユーザー

まさかの展開…続きが気になります(・・;)

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