ぼっちの私が実況者に！？

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

朝起きると

急に体がだるくなる

高校に行きたくない。

またひそひそ愚痴を言われるだけ。

授業は先生から難しい問題だけを当てられる

母は毎日 5時出勤。

自ら休むこともできない。

母に相談するが,休み届けという紙を取るのを忘れてしまうのだそう。

行く気にはならない。

いつものように嫌でも服を着て

専用バックを持ち,家を出ていく＿

この言葉しか出ない。

誰もいない裏道で,大きく咳払いをする

”学校”という恐怖が迫ってくる。

そんな中,足音がした

いや、サイズあってなかったらドライアイスになるじゃん。お前らはMかよ。

脳内論破状態のまま苦笑いする

この言葉は毎日のように言われる

私は人気のない路地裏を歩いても,絶対こいつらには見つかる

少し不気味になった

気づけば学校も終わり,家にいる

ﾍﾟﾗｯ)渡されたのは「実況者の集い」という紙。いわゆる招待状

私は無理やり勧められ,部屋で黙々と作業を続け,動画を撮った

_自己紹介中_

ピッ)録画ボタンを切る

ガチャ

私は編集を済ませ,投稿し,明日を待った

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ

今日は休日。起きた瞬間PCに手を差し伸べ

チャンネル登録者はと見てみると

100人

コメント) すごい！声がタイプ！

コメント) フォトナとか最高やん！

コメント) めちゃくちゃ声かわいい！センスありそう！

コメント) どうせヤバいやつやろなって思ってたらめっちゃいい！

私は驚きだった。

たった一つの動画を上げただけで,こんなにもチャンネル登録者が増えるなんて…

その中には有名な人がいた

コメント) おー！新しいゲーム実況者さんですね！ どーも！soul(そーる)と言います！

そう！実況者では知ってないと損！

soulさんが来てくれたのだ！

勿論,ハートと固定。

返信コメントは「本物だ！」などと騒いでいる

目を輝かせながら返信をする

返しコメント) はじめまして！るーな。と言います！ ご本人様が来てくれるとは思いませんでした！これから新人としてよろしくお願い致します！

ドタドタ

私は急いで階段をおり,母のいる台所へ走る

母はsoulさんの大ファン

ゲームが好きなお母さんにとってはsoulさんは憧れだったらしい

高校での生活は嫌だけど,親に勧められた実況者という職業は,楽しかった