ハロウィン
それは1夜だけ開かれる異世界への扉
それははきっと楽しくて
ずっとここにいたい
なんて思えるような場所
素晴らしい場所
??
私は誰からも必要とされていない
おかあさん
おかあさん
結衣
結衣
私の双子の妹の芽衣はお母さんやみんなから愛された
それに比べて私は誰からも愛されず、必要とされず
でも、それでも芽衣だけは私を認めてくれた
私を必要としてくれた
なのに……
芽衣は死んだ
ある夏の暑い日
友達を追いかけて自ら踏切へと飛び出した
あの出来事から2ヶ月
私は毎日毎日、お父さんやお母さん
芽衣の存在をしる人みんなに、お前が代わりにいなくなれば
お前のせいで、と理不尽に責め立てられた
でももう私はなんともなくなった
正確には感情がなくなったてことだと思う
だってお母さんやみんなに言われなくても私がいらない存在なんて私自信が1番わかってるから
そんな毎日の中で私はずっと
私の理想の世界へと旅立つのが日課になっている
バタン
結衣
確か昨年のハロウィンは芽衣と2人でパーティーを開いたんだ
結衣
そして、よく小さい頃にお母さんに読み聞かせてもらっていた絵本が浮かぶ
ハロウィンにだけ開かれるその扉に迷い込む女の子の話
…あれ?でも何かがあったような
なんだっけな?
コンコンコン
コンコンコン
結衣
ベランダにでる大きな窓から聞こえるその音
??
窓の向こうから何かが私を呼んでいる
私は何かに突き動かされるようにして窓へ向かった
結衣
??
??
??
そこにはカボチャの被り物をした不思議な”何か”がいた
??
??
結衣
結衣
言ってることがよく分かってない私にはお構い無しでジャックは話し続ける
ジャック
結衣
ここでは誰も私を必要としてくれなかったのに
ここにいるより…幸せ?
結衣
結衣
結衣
ジャック
ジャック
ジャック
そういった時ジャックが何を考えていたのか私はもちろん知るわけがない
あのあとジャックに手を引かれ窓の外にでた私は空を飛んでいた
もう外は真っ暗
だからはぐれたりしないようにって
そして
目の前には大きな扉
結衣
ジャック
ジャック
ジャック
結衣
ジャックのその言葉の意味がわからなかったけど
私はもう決めたの
結衣
結衣
ジャック
ジャックは微笑むと大きな扉を開けてくれた
ジャック
ジャック
結衣
結衣
そこはまるであの本のような世界だった
レンガ調の洋風な建物
道の橋に置いてあるランタン
そしてお化けや魔女など色んな仮装している子供達
みんなTrick or Treat!と色んな家をまわっている
ジャック
ジャック
結衣
ジャック
ジャックに言われて自弁の姿を見ていると、きれいなドレスを着ていた
結衣
ジャック
結衣
まるでお姫様みたいな
そんな綺麗な衣装
結衣
ジャック
突然笑いだした私を不思議そうにみる
結衣
ジャック
ジャック
結衣
思い出そうとするけど頭にモヤがかかったみたいにそこの部分だけ思い出せない
結衣
結衣
ジャック
ジャック
結衣
そこから私は色んな人にあった
この世界の村に住む仮想した子ども達
いちごの国からやってきた6人の王子たち
いちごの国なんて存在するのか信じられなかったけど彼らの言うことが嘘には聞こえなくて
今度行くねって約束もして
広場で開催していたダンスパーティーにも参加した
そして私は1番会いたかった人と再開する
芽衣
コメント
1件
狂ったあたしと登場人物おなじ!? めいちゃんに会えたんだ… 後編楽しみにしてます!はなもちさんらぶ😍