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夏の日の思い出Ⅳ

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夏の日の思い出Ⅳ

1 - 夏の日の思い出Ⅳ

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2018年01月30日

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ある日、楚日は死んだ

俺は、何も気づくことができなかった

いや、正確には

「気づくこと」

を恐れていたんだ

俺は、深く後悔した

もういっそ、死んでしまおうとさえ思っていた時だった

やけに煩い、蝉の声が鳴り響いていた

病気になりそうなほど眩しい日差しの中

その人は現れた

背の高い、飲み込まれてしまいそうなほど黒い髪を後ろで束ねた、青年だった

青年

君は...

青年

何を望む?

明人

え...

明人

な、何言って...

青年

君は、そんなに小さく惨めな命にすがりついて一体何をしているのだ?

明人

は、は...?

明人

命って何のこと...

青年

...

明人

そ、楚日のことか...?

明人

でも一体なんであんたがそんなこと...

青年

それをお前が知る必要はないだろう

青年

知ったところでお前は何もできやしない

青年

現にそうだったから、お前は今ここにいるのだろう?

明人

っ...!

明人

お前に何がわかんだよ...!

青年

まぁ、そんなに焦るな少年。

青年

お前の望みは、もうとっくに自分自身でも分かっているのだろう?

青年

少年よ

青年

小さな主は、お前にチャンスを与えたようだ

明人

...俺の

明人

俺の望みは...

青年

さあ、繰り返すのだ少年

青年

一生、その記憶にすがり続けろ

楚日ともう一度、2人で終わらない夏をのりこえたい

つづく

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