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何でだろう…
嘘ついてる？あのののかが？
あの2人…何なのかな…
敦子
あはは…ののかウケるーw…
ののか
敦子こそ笑…
そんな会話が聞こえてくる。
可愛らしい女の子ののか。いつも騒いでいる敦子。
美香
(この2人にどんな接点が？)
美香
美香
あのさ、ののかっt…
敦子
あ！そういえばさー、美香のことどう思う〜？
いつもより大きな声で美香を遮る。
ののか
え〜？美香〜？
ののか
普通に嫌いだよ〜？
美香
えっ…
美香
(嘘でしょ。ののか…どうして…？)
敦子
あははっ！ちょっと〜、美香ここにいるじゃーんw
敦子
本人の目の前で言うとかののか超ウケる〜w
2人が通り過ぎる。
美香
…
教室はいつものようにうるさい。
でも、美香には何も聞こえていない。
美香
(ののかと敦子、2人で私の悪口を？)
美香
(もしかして、昨日のメールも？)
先生
みんな席につけー。
先生
美香、席につけー
先生
…おい、美香きいてんのかー？
敦子
敦子
せんせー。多分、美香具合悪いんだと思いまーす。
ののか
美香、朝も体調悪そうでした！
ののか
私たち、保健室に連れて行きます！
先生
先生
そうか。わかった。
先生
ののか、敦子、よろしくな。
敦子
美香〜？大丈夫〜？
皆に聞こえるようにわざと大きな声で言う。
美香
え？
ののか
美香…具合悪いんでしょ？無理しないでね。
美香
(具合悪い？私が？なんで？)
3人で教室を出る。
先生の声が小さくなる。
美香
な…に？
美香
ちょっ！どこに連れて行くの…！
敦子に腕を引っ張られる。
美香
なんなの！屋上に連れてきて！？
敦子
あんた…前からウザかったんだよね〜
敦子
いつもいい子ぶって。男には甘えてさー
美香
美香
敦子に嫌われてるのは知ってた
美香
…でも、ののかは？
美香
ののかはいつも優しくて、私の大切な友達だよ！？
パシッ
ののか
…うるさいんだよ
美香
痛い…
美香
ののか…
ののか
いつも、あたしが無理してた。
ののか
そのこと、美香は気づいてなくて
ののか
あたし…美香といると不幸ばっかり。
美香
ごめん…
美香
私、知らなくて…
ののか
だから敦子に言ってしまった
ののか
…敦子はあたしの話をしっかり聞いてくれる。
美香
ごめんなさい…
美香
ののかがそんな風に思ってたなんて…
美香
私…何でもする。
美香
何でもするから、嫌いにならないで！
美香
ののか！私のたった1人の大切な友達。
美香
お願い…
ののか
何でもする？
美香
うん…私、何でもする！
ののか
じゃあさ…
ののか
ののか
死んで。
美香
え…？
美香
死ぬ？
ののか
うん。私が押してあげる。
美香
そうすれば私のこと嫌いにならない？
ののか
うん。嫌いにならないよ。
美香
そっか。じゃあ私、死ぬね。
美香
怖いけどののかが私のこと嫌いにならないならいいや。
私は屋上の柵を乗り越え、手を広げた。
美香
いつでもいいよ。
ドンッ
体が宙に舞う。
ののか
ありがとう…
ののか
あたしの大切な友達。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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