台風が直撃した。夜勤までに止んでほしい。
昌
今日はよしのがいない。散歩だろうか。
そう思っていると冷たい空気が流れた。見ると、窓から半分体を入れているよしのがいた。
昌
よしの
昌
濡れてない、か!
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
これだけ言えばオッケー
昌
よしの
昌
そう言われてベランダの窓を開けると、それらしき子が見えた。
足を怪我したのか、暴風雨の中でしゃがみこんでいる。
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
しぶしぶ外に出たらすごい雨風だ。
なんとかその子に近づいて声をかけた。
昌
ゆか
傷は深くないが血が出ている。
昌
ゆか
目があった途端にその子は俺を見て驚いた。
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
よしの・・・嘘ついたな。
よしの
昌
ゆか
よしの
昌
ゆか
昌
ゆか
俺はしかたなく、歩きづらい彼女を支えるべく手を握って部屋に入れた。
消毒をして、温かいコーヒーを出した。
よしの
昌
よしの
昌
よしのはそう言って彼女の横の窓をすり抜けて行った。
面倒くさいと思った。早くタクシーが来てほしい。
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
部屋に入れたくて入れたんじゃない。
怪我したとはいえ、簡単に男の部屋に入るなんて、だらしない女だと思った。
ゆか
昌
俺は物凄い勢いで、彼女から写真立てを取り返した。
ゆか
昌
冷たい空気が流れた。どこに居るのかは分からないが、よしのは居る。
ゆか
プルルルル
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
昌
ゆか
今日はありがとうございました
昌
無事にタクシーを送り出すと、いつもよりも冷たい空気が流れた。
冷たいというより、真冬のような冷気。
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
俺はよしの
よしの
昌
よしの
昌
よしの
酔った昌を誘ってエッチしちゃったね。
でも過去に女に騙されたから、昌は付き合うことをすごく怖かってた。
でもずっと待ってた私に、勇気を出して告白してくれた
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
昌
よしの
冷気が消えて、よしのがどこかに行ったと分かった。
いつもそうだった。
俺がキレるとよしのはいつも逃げた。
言い合いになるか逃げられるかのどちらかで、
逃げそうになるといつもよしのの腕を掴んで止めた。
掴み損ねた時は追いかけた。
今は、腕を掴むどころか、どこにいるかも分からない。
結局、一晩じゅう待ったがよしのは戻らなかった。
明日は日曜日だ。
ずっとここで待っていよう。