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死ぬための条件 B

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死ぬための条件 B

1 - 死ぬための条件 B

♥

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2017年11月24日

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よしの

私を愛してくれたなら、分かって?

・・・・分かった

よしの

ありがとう!!

だけど、ゆかちゃんと付き合うかは分からないよ

よしの

うん。分かった。
でも、昌が前を向いてくれるなら私は満足だよ!

うん

よしの

昌がこれから誰と恋をしてもしなくても、そんなことは関係なかったの

え・・・?

よしの

人生は一度きり。
もう死んでしまった私に囚われないでほしかったの。
昌が私に囚われたままだと、私は解放されないから

じゃあ・・・新しい彼女ができなくてもいいってこと?

よしの

無理につくる義務なんてないでしょ?

うん

よしの

だから、私のことはもういいの。
ふとした時に思い出してくれたら、それだけで幸せだよ

よしの・・・

よしのの体が、だんだん透けていってることに気づいた。

行けるんだね?

よしの

うん!もう大丈夫!

もう会えないの・・・?

よしの

そうだね

嫌だとかつらいとか、言いたいことを全て我慢した。

よしの、抜け出させてくれてありがとう

よしの

私も、ありがとう!
やっとお母さんに会えるよ!

よろしく伝えてね

よしの

もちろんだよ!

それと、俺はよしのをいっぱい愛してたって、伝えて

よしの

・・・うん、伝えるよ・・・!

よしのがどんどん透けていって、もうどこにいるかも分からなかった。

そして温かい空気が頬に触れた。

よしの

私の最期の温もりだよー!!

そこに、自分の手を重ねた。

よしの・・・

よしの

しょ・・う・・さよな・・・ら

・・・さよなら・・・

空気が普通に戻って、よしのが行ったと分かった。

あの冷気は囚われていたせいだったと分かった。

最後の空気は、本当に温かかった。

泣いてはいけない。よしのはやっと解放されたんだから。

明日から普通に過ごそう。前を向いて。

だから

今夜くらいは泣いてもいいはずだ。

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