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ある日の夜のこと
俺の家のすぐ隣で殺人事件が起きた
深夜とも関係なく警官たちの話し声は絶えず
パトカーのライトが常に窓から差し込んでいた
もちろん俺は夜も寝つけず「物騒」という言葉が
頭の中をよぎっていた……
だが、片隅に「興味」という 気持ちも 湧いた
なぜだろう……
無性に体感したくなるのだ
俺が異常という事ぐらいわかっている
だが、理性は保っているつもりだ、
挨拶もするし、他人とだって話す
だが、俺の周りの友人どもはいつも突然姿を消してしまうのだ
俺が変人だというのか?
どうして、どいつもこいつも俺を避けるんだ!
なぜ、俺の前から消えるんだ!
クソ!
「俺は、激しく射し込む光と止むことのない話し声を聞きながら、頭の中で怒りをぶちまけた」
そして、安定剤を開封し、
1つ
2つ
タブレット型の錠剤を摂取してようやく正気を取り戻した…
「ふぅ、と一息落着いたがその直後玄関が鳴っただ」
その直後俺はとてつもない恐怖を覚えた、
自分でも気づかないうちに足と手が痙攣し始めたのだ
俺は、1つ唾を飲み込み一歩ずつ玄関に足を向かわせた
ピンポーンと鳴り止まない恐怖音
外に居るものが何かを訴えている
俺は死を覚悟し重たい扉を開けた…
…
…
扉を開けると、青い防止を被った男が立っていた
だが、彼は大きく目を見開きこちらを見ている
なぜだ?
俺は驚き「どうした?」と聞いたのだが
彼は腰を抜かし言葉が出ていなかった。
ふと考え俺は自分の足元を見た…
すると…何やら
肉のかたまりの様な物が足元に付着していたのだ
謎に思った俺はふと後ろを向いた
そこには…
赤い液体に濡れた人体らしきものがいくつもぶち撒けられていた
…
…
あ、そういえば殺したな……
6人目か…
…
2002年 3月4日 羽山拘置所 提出
山野 邦隆 死刑員より