白斗
あのさ
奈緒
なに?
白斗
今日の昼、一緒にいた男誰?
奈緒
あー、涼平くんのこと?
白斗
…………っ
奈緒
涼平くんが、どーかしたの?
奈緒
なんかトラブルでもあったの?
白斗
ちがうし
白斗
でもさ
奈緒
ん?
白斗
俺、彼氏じゃん?
奈緒
うん…。そーだけど…
奈緒
急にどーしたの?
白斗
彼氏以外の男を下の名前で呼ぶなんてさ
奈緒
え…
白斗
ちょっと無防備すぎじゃない?
奈緒
…ごめん。。
白斗
俺だってまだ呼ばれたことないのに…
奈緒
え、やきもち?
白斗
…………っ!
奈緒
(あれ、顔…どんどん真っ赤になってく…)
白斗
っ…そうだよっ!やきもち妬いてるよ!
白斗
悪いかよ……っ
奈緒
(……っ)
白斗
彼氏側からすれば、可愛い彼女が他の男といちゃついてるの見てるだけで、苦しくて…俺が負けたんだって気分になる…
白斗
あいつにお前のこと取られるのかって…
白斗
ほんとはずっと俺の側にいて欲しいし、俺以外の男と話して欲しくない…
白斗
もっと…ずっと…俺のことだけ考えていて欲しい。
奈緒
…っ!
白斗
俺以外の男の事、考えないで欲しい。
白斗
お前の視界に、俺以外入れたくないんだ
奈緒
待って!何か勘違いしてない?
白斗
は?
奈緒
涼平くんと話してたのは事実だけど、なんで話してたかわかる?
白斗
…しらねぇ
奈緒
もーっ。10月14日は何の日?
白斗
…
白斗
俺の…誕生日だ…
奈緒
やーっと気づいた。
白斗
な、なにが
白斗
俺の誕生日が何だよ
奈緒
だーかーらー、男子って誕生日に何貰ったら嬉しいか聞いてたの。
奈緒
それでこれ喜ぶんじゃないかとか、これは大切に使うっていうものを教えてくれたの。
白斗
え
白斗
じゃあ、こないだ涼平と買い物に行ったってのは…
奈緒
白斗の誕プレのアドバイス教えてもらいながら買ったの!
白斗
なっ…
奈緒
涼平くん、白斗のことよく知ってるから結構白斗が気に入りそうなものいっぱい買ってきたんだよ。
白斗
………なんだ
奈緒
これでわかった?
奈緒
私が最近話してたのは白斗の誕生日のためだったってこと!
白斗
…俺…嫌われたのかと思った…
白斗
まぢで心臓えぐれるかと思った…
白斗
でも、嫌ってなくてよかった…
奈緒
もー
奈緒
でも、私が涼平くんと話してたの見て…嫉妬した?
白斗
当たり前だろ
白斗
今だって、お前のこと好きすぎてどーにかなりそうだってのに、さらにそんなことやられたら…もう…耐えらんない
奈緒
ふふっ、ごめんね
奈緒
でも、ありがとう。妬いてくれて
白斗
…っ。嫉妬してたくせに礼言われるとか、かっこ悪すぎだろ、俺…。
奈緒
かっこ悪くてもいい。
白斗
えっ…
奈緒
だって、妬いてくれたってことはそれほど私のこと愛してくれてるってことなんだもん
奈緒
すっごく嬉しい
白斗
…っ
白斗
もう二度と、そゆことすんなよ
奈緒
はいはい。ふふっ