TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

ねぇ

見えてる?

ああ、よかった

ちゃんと見えてるね

私はね、良い人だよ

どんなって?

良い人なんだよ

細かいことは気にしないでくれ

初めまして

まあ、私は見ての通り雲だよ

ほら、もくもくしてるだろう?

名前表示だけどから、怪しい?

そういうこともあるだろう

それは置いておいてくれ

私は雲だ

いつも君を見守っているよ

だから、怖がらなくていい

え、逆に怖い?

ストーカー?

違う違う!私は雲なんだってば

まあ、
信じてくれなくても構わないよ

さて、本題に入らせてもらいたいんだけれど

君、空の先には何があると思う?

『宇宙』だと思うかな?

それとも『天国』だと思うかい?

どれだと思う?

まあ、それも別にいいんだ

何が言いたいのかって?

私はね、雲なんだよ

雲だから、空の先は知らないのさ

だから、君に教えて欲しい

なに、君なら知っているはずさ

空の先には、何があった?

ほら

教えてくれ

私は、
この目で見ることが出来ない

ん?

ああ、ごめんごめん

雲に目はなかったね

すまない、
今のはジョークだと思ってくれ

さて、話を戻そうか

空の先には何があったんだい?

私はそれを知るまで消えられない

私はずっと知りたかったのだよ

空の先とは何なのか

教えてくれよ

ああ

そうか

それはすまなかったね

君は、私に教えることはできない

それもそうだね
私はそれを知っていて聞いたのさ

そんな顔しないでおくれよ!

うん

そうだね

ほら、そろそろお迎えの時間だ

いってらっしゃい

私の63番目の話し相手さん

空の向こうには

何があると思う?

馬鹿だなぁ

そこには、
果てしない『空』があるだけさ

この作品はいかがでしたか?

42

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
;