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376 - 水みたいな女

♥

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2024年11月17日

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通りすがりの、君を見た

視線が泳ぎ、へらりと笑う

ぞっとしたのは、気のせいじゃないと思う

なにか、違和感

届くだろうけど、届かない願いを

確かに、幸せになるように託した

気になりすぎて、見つめてたら

視線に気がついたのか、目が合う

全てが抜け落ちた、表情で

ふっと、笑うの

そんな顔、見たことない

心の底から、恐怖した

それと同時に、覚悟を決める

そんな顔、させたかった訳じゃない

そんな顔させる為に、貴女に託した訳じゃない

そっか、貴女じゃダメだったんだ

君に手を伸ばし、服を掴む

びっくりした顔で、こっちを見つめる2人

そして、女の目を見て言ってやる

「久しぶり、元気だった?」

「つい知ってる人だったから、声掛けちゃった」

「…それで」

「私の大事な人に」

「こんな顔させるって」

「……どういうこと?」

貴方を、救う為ならば

……いや、そんな綺麗じゃない

……そうだね

貴方が綺麗に笑えるのなら

その為なら

何でも捧げてあげる

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コメント

3

ユーザー

貴方のために他の女に全てを託したけど、実は無意味だったってことかな……?? しかも「全てが抜け落ちた表情で笑う」ってことは相当綺麗な笑顔だったんだろうな……🙄💭 貴方のために、と全力を尽くして支えてくれた「私」がすごいくて、かっこいいと思った!!

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