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あなたは彼氏候補にもなりません!

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あなたは彼氏候補にもなりません!

23 - あなたは彼氏候補にもなりません!

♥

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2019年11月08日

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朝陽

あれ?

朝陽

花奏ちゃんと、お友達ちゃんだ!

あたしたちを見つけて手をふる、比嘉君

沙友里

こ、こんにちわ

沙友里はあこがれの紫蘭のほぼ全員集合で興奮気味で挨拶をする

ひよりと勉強してたんじゃないの?

花奏

島袋君がひよりちゃんを迎えに来てくれたみたいだから、もうお開きになったの

沙友里

だからひよりたちももうすぐ来ると思いますよ

風真

そうなんだー

風真

じゃあ二人はもう帰るの?

花奏

うん

朝陽

2人だけじゃ危ないから俺らが送っていくよ?

沙友里が心配そうにこちらを向く

沙友里

大丈夫ですよ!あたしたち家も近いですし

風真

そっかー、なら大丈夫だね

それに朝陽に送らせる方が危ないし

風真

あはは、言えてるそれ

朝陽

お前らなぁ?

そんな絡み合いが面白くて沙友里と顔を見合わせてクスッと笑う

でも、そんなやり取りの後ろでスマホを触っている澤本君が視界に入って胸がキューっとして苦しくなった

そんなあたしの様子に気づいたのか、沙友里が

沙友里

それじゃあ、家に帰って勉強しなきゃいけないので私たちはこれで

風真

気を付けてねー

花奏

ばいばい、みんな

今できる精いっぱいの笑顔で別れを言って沙友里とともに、その場を後にした

ガチャリ

花奏

はぁー

部屋に帰ってきて荷物を投げ捨ててベッドにそのまま倒れこむ

明日からテストだから勉強しなきゃいけないのに一向にやる気ができない

その原因はなんてわかりきっている

澤本君と須崎君の事だ

あんなに近くにいたんのってすごく久しぶりだった

心臓はドキドキしっぱなしで平然を装うのが大変だった。

お母さん

花奏?帰ったのー?

お母さん

お風呂入っちゃいなさーい?

花奏

はぁーい

パジャマを持って洗面所に向かう

ワイシャツのボタンを少し取っただけで見えていた、あのころからしたら忌々しいあのキスマークはもう残っていない

あったはずの場所はきれいに元通り

それが今は寂しくて悲しくてまた涙が出る

なんでだろう 前までのあたしは自分で言えちゃうくらいスーパーポジティブなのに

ダメだなあ。最近は泣いてばっかり

涙を拭いてお風呂に入った

結局部屋に戻って机に向かっても全く集中できなくて、もうテストはあきらめて早く寝ることにした

そんなこんなでテスト最終日

あたし未来が予知できる

もうわかる。今回のテスト絶対追試になる

学校に行きながら教科書とにらめっこしているけど、全然わからない

それもこれもすべて澤本君のせいだ

須崎君

おはよ、花奏ちゃん!

花奏

お、おはよ!

須崎君

テストどお?

須崎君

いけそう?

朝からブルーなあたしとは反対に元気な須崎君

花奏

これがいけそうにみえます?

須崎君

ううん、全然

花奏

須崎君

あー怒った!

楽しそうにそういう須崎君にとは反対にテストのことを考えてテンションが下がるあたし

花奏

なんか須崎君といると朝は元気が吸われる気がする

須崎君

いやいや、元気をもらうの間違いでしょう?

花奏

あーはいはい

須崎君

ねえ、どうしたの?

須崎君

ほんとに元気ないじゃん

花奏

うーん

実をいうと朝起きた時からなんか頭がくらくらする気がする

テストは今日が最後だから、これが終われば大丈夫

花奏

大丈夫だよ

花奏

ほら、早くいこうよ!

心配かけたくないから、だるいのを我慢していつものあたしのテンションで話す

須崎君

あ、いつもの花奏ちゃんに戻った!

須崎君

いくぞー!

沙友里

はぁー終わったぁ!

沙友里

花奏!今日はひよりと三人であそびまくるぞー!

花奏

おー!

ガラガラ…バンッ!

ひょり

沙友里ー!花奏ちゃーん!

ひょり

あそびにいくぞー!!

ドアが勢いよく開いたと思ったら、ひよりちゃんがやってきた

沙友里

ふふ

花奏

ふふ

ひょり

え、ちょっとーなんでそんな笑っているのよー

花奏

沙友里とおんなじこと言ってたから

ひょり

え、まじ?

ひょり

私たちにたものどおしってやつ?

沙友里

え…

ひょり

沙友里?そんなあからさまに嫌な顔しないでよ

花奏

ふふっ

沙友里

まあとりあえず早く行こう!

花奏

おー!

沙友里と勢いよく立ち上がって一瞬くらっとする

ひょり

だ、だいじょうぶ!?

花奏

あ、ありがとう

花奏

ただの立ち眩みだよ

花奏

いこいこ

沙友里

具合悪いなら早くいいなよ?

花奏

了解でーす!

みんなで廊下にでて歩いていると

なんでだろう、さっきより視界が揺れている気がする

それに体もだるい

これはちょっとやばいかも…

ひょり

花奏ちゃん!?

ひよりちゃんのその声が聞こえた気がしたあと、あたしの意識は途切れた気がした

でもなんだか倒れる直前懐かしくて落ち着くにおいがした気がして安心して、意識を手放した

花奏

さ…もとくん

あなたは彼氏候補にもなりません!

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コメント

1

ユーザー

これはもしや! 意識を失った解きに澤本くんが支えてくれて、そこから関係戻る的な展開かな?だったらいいな‼️

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