孝
翔子
彼女が頼んだ珈琲を飲み終わるのを見届け、席を立つ。
空中を彷徨う彼女の手をそっと取り、そのままゆっくりと外へ出る。
今日は久しぶりにお互い休みが取れて、出かけることに。
久しぶりだしどこに行けばいいか分からず、午前中は映画だったり動物園だったり、定番のデートスポットを回った。
かなり連れ回してしまったから午後はゆっくり散歩することになった。
孝
翔子
翔子
孝
翔子さんを連れて行ける安全かつ、ゆっくりできる場所…
と、少し考え込んでふとある場所を思いつく。
孝
翔子
ゆっくりと彼女を支えながら、足を動かす。
しばらく歩いて見えてきたのは人で賑わう街の様子。
そして同時に少し強い風が吹く
ここは賑わっている街を見下ろせる高台のような場所。
今は咲いてこそいないが、 街中の桜が見渡せる場所だ。
孝
翔子
孝
翔子
孝
緊張して少し声が震えた。
断られるかもしれない
そんな不安を抱えつつ口にした言葉は思いの外大きかったようで
彼女は少し驚いた様子だった
孝
孝
孝
翔子
少し笑いながら許してくれる
彼女は優しい
だがそれは俺だけじゃなく 誰に対してもだ
その性格がゆえに、彼女を酷く言う奴の事も許してしまう
何度も傷ついた姿を見た
だがそれでも相手のことは悪く言うまいとする
そんな彼女の強さに、 俺は心を打たれた
翔子
その言葉を聞き 彼女の方を向くと
長い髪が風に吹かれ 少し赤くなった頬が見えた
照れてる
その様子だけで、可愛いと思う
それだけで、俺は彼女に
酔っている
と実感した
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪
モンシロ楪