TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

俺は高校生の秋斗(あきと)だ 平凡な生活を送っている

今日は学校が休みで 久しぶりにたっぷり1日ゆっくりできる

秋斗

やっと休みだよ……。

秋斗

あーあ、でもまた月曜日からは学校かぁ。面倒だなあ。

秋斗

……。

秋斗

それにしても、暇なんだよな。

休日にやることなんか たかが知れてる

せいぜい スマホを触ったり、ゲームをしたり

それで 後悔するまでが一連の流れだ

秋斗

ゲームやってもいいけど、たまには気分転換したいなあ。

秋斗

……外、行くかぁ?

充実した休みの日に 憧れを持っていた

だからか 妙にやる気が湧いてきて

俺は珍しく 財布とスマホだけを持って外に出た

1時間後

秋斗

あーあ、歩いてきたものの……

秋斗

何にもないや。

街は騒がしいだけで お金がない高校生が歩いていても

暇を潰せるところなんてなかった

秋斗

結局、ただの散歩じゃんか。

秋斗

……帰ろうかなあ。

そこで

俺はふと、あることを思いついた

秋斗

そういえば。

秋斗

ここの道って、どこに繋がってんだろ?

いつも通る道

でも、脇道に逸れて 住宅街に入ってみることは普段ではしないことだ

どこかの道に抜けたり 行き止まりで、ただ家があるのか

興味が湧いた

秋斗

……行ってみるか。

ほんのちょっとした 好奇心からだった

こうして俺は 住宅街に足を踏み入れた

歩いても歩いても

家々が立ち並ぶだけで

別に何もない

秋斗

つまんないなあ。

疲れるだけで何も得ない

秋斗

……きったねえ家。

かなり築年数の経っている家がある

鉄筋は錆びていて 老朽化が目に見えてわかる

秋斗

ちっ。ここまできてこれだけか。

秋斗

……ムカつく。

俺は無性に腹が立って 聞こえるような声で罵った

秋斗

ほんっとうに汚い家だな!

秋斗

ぼろすぎて人なんか住まねぇよ!

秋斗

社会のクズ!

人が来るかと思って 急いで逃げた

しかし あのボロ家に住んでいる奴の顔を 一目は見てみたい

そう思って 振り返ってその家を見る

すると、そこには……

秋斗

なんだ、あいつ……?

ヒュー、ヒュー

ヒュー、ヒュー

髪は顔が見えぬほど長く 前も後ろも腰あたりまで伸びている

自身を包むと表現しても 差し支えないほどである

僅かに見える服も 何のシミかは分からないが 黄色がかったボロ布をまとっている

何より気になったのは

笛を吹くような 奇妙な音を出して呼吸していること

秋斗

な、なんだ……?

ヒュー、ヒュー

ヒュー、ヒュー

秋斗

き、気持ち悪ぃ…。

錆びた階段の手すりにしがみつき じっとこちらを見ている

よく見ると

うんうんと首を動かし ずっと、うなずいている

秋斗

あ、あ、あ……。

その度に 自身を包んだ髪は乱れ

髪の隙間から

顔が見えた

秋斗

う……!!

顔中の皮膚が剥がれ

すすのようなものがついて ところどころが黒い

細い目は俺を見据えて 口の中に見える歯は薄ら黄色い

そう、あの女は

笑っている

秋斗

うわああああああ!!!!

貴方の選択で結末は変わります 運命を切り開きましょう

A.街に向かって逃げ続ける

B.隠れて様子を見る

C.同じように笛を吹いてみる

さあ 貴方の運命や如何に……

【選択肢で結末が変わる】ホラー短編集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

65

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚