テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
黒羽(くろは)
畳の匂いがして、とても安らぐ...。
黒羽(くろは)
意識が戻り、すぐさま飛び起きる。
目の前には、この神社の神主と思われる若い男が茶を啜っていた。
榛(しん)
男の容姿は、茶髪で長髪の20代後半ぐらいの人間、京都弁で話すようだ。
黒羽(くろは)
榛(しん)
黒羽(くろは)
人間の所に長居するわけにはいかないので、さっさと退散しなければと立ち上がる。
榛(しん)
黒羽(くろは)
焦った手で頭と尻の方を触ると、確かに自分の化けが解けており、耳と尻尾が出ていた。
黒羽(くろは)
急いで人間の姿へと化け、知らないふりををした。
榛(しん)
男は少年の行動に動揺を隠せずにいた。
黒羽(くろは)
榛(しん)
榛(しん)
男は、けらけら笑いながら自分の頭上を指さした。
瞬きの間に、男に茶色の狐の耳と尻尾が付いていた。
榛(しん)
黒羽(くろは)
榛(しん)
さっきからこっちを小馬鹿にしてくるような口調に腹が立ってきた。
黒羽(くろは)
榛(しん)
黒羽(くろは)
黒羽(くろは)
榛(しん)
榛(しん)
黒羽(くろは)
榛(しん)
榛(しん)
地狐は、特定の人・物・土地などと強く縁を結んだ仙狐のことを指す。
陰でも陽でもなく、"縁"を守ることに特化した狐。
どれだけその縁を守ってきたかで、地狐の霊力や寿命は変化する。
故に、契りを結んだ対象が破壊されれば、霊的支柱を失った地狐は消滅してしまう。
榛(しん)
黒羽(くろは)
名乗ると同時に、気狐(仙狐を目指す修行中の狐)を示す木目の名札を見せた。
榛(しん)
榛(しん)
榛(しん)
黒羽(くろは)
なんでそんな"黒い"ん?
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!