テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
真昼間の捕物帳だが、残念ながら対象が若干異なっていた。
ふらり、ふらり――と、岡田はアイスピックを手に、縁の方へと歩み寄ってくる。
縁
縁は牽制の意味を込め、ホルスターから拳銃を抜く。
岡田は無言で歩み寄ってくるだけだ。
尾崎
倉科
倉科
岡田
岡田
岡田
岡田が足を踏み出すと同時に、一歩、また一歩と後退りをする縁。
縁
縁
縁
縁
縁
縁
縁
縁
縁
岡田
岡田
岡田は聞く耳持たずといった具合で、アイスピックを振り上げる。
尾崎
尾崎が岡田の前に飛び込み、アイスピックを持った腕に向かって足を蹴り上げる。
岡田は思わずアイスピックを取り落とした。
数は多くないが、通行人がいないわけではないため、このままでは目立ってしまうだろう。
倉科
倉科はそう漏らすが、残念ながらそんな余裕はない。
その隙を突いて、広瀬が倉科の拘束から逃れる。
岡田
岡田
一方、アイスピックを拾い上げると、目の前にいる尾崎には目もくれず、尾崎越しの縁へと語りかけてくる岡田。
その姿はまさしく異常そのものだった。
岡田
岡田
背後から広瀬が飛びかかり、岡田と揉み合いになる。
広瀬
広瀬
背後から飛びかかった広瀬は、鬼の形相で岡田の首に腕を巻き付けて締め上げる。
岡田
広瀬
広瀬
岡田は振り払おうとするが、絶対に離すまいと食らいつく広瀬。
軍配は――広瀬のほうに上がった。
岡田は糸の切れたマリオネットのごとく、その場に崩れ落ちた。
縁
縁
縁
倉科
広瀬が殺人蜂に執念を抱いていたのは、彼が殺人蜂なのではなく、姉を殺された弟として復讐を果たすためのものだった。
そんな彼は悲願を達成したからなのか、その場で崩れ落ちて泣いていた。
尾崎が岡田に駆け寄り、手錠を取り出す。
尾崎
尾崎
尾崎は気を失っているであろう殺人蜂に手錠をかけた。
縁は呆然としたまま涙を流す広瀬に歩み寄る。
縁
縁
縁
そう言って手を差し伸べようとするが、しかし横から倉科が割り込んで来た。
倉科
倉科
倉科
倉科
倉科
尾崎
こうして、ひとつの猟奇殺人事件が終わろうとしている。
そう、数多の猟奇殺人事件の、ほんのひとつが。
????
????
????
????
????
それは呪文なのか、はたまた何かの儀式なのか。
目が覚めた少女は、自分がどこかに寝かされ、そして拘束されていることを自覚しつつ、何もできずにいた。
少女
謎の呪文を唱える人物に問うてみるが、しかし反応はなし。
包丁がまな板を叩く音、コンロに火が入る音、そして何かを炒める音。
次第に良い香りが辺りに漂う。
それと同時に、これまで嗅いだことのない不思議な匂いも混じった。
何か料理しているのか――。
????
暗がりの中でどんな容姿なのかは分からないが、その人物は誰に言うでもなく叫ぶと、さらに続ける。
????
????
その人物はゆっくりと少女のほうへとやってくると、皿に盛り付けられたであろうそれを、少女の頭の脇に置く。
唯一動かせる首を動かして皿を見てみると、そこには見慣れたネイルチップ――。
なぜ、ネイルチップがキャベツやら人参やらと一緒に……。
少女
気づいてしまったのだ。
それが自身の指であることに。
そして、自らの指がないことに。
????
????
少女
その人物は、いつしか大振りのナタを手にしていた。
そして、空いた手の方で、自らが作ったであろう料理を、少女の口に押し込む。
????
????
口いっぱいに野菜炒めを詰め込まれた少女は答えられない。
そんな少女に向かって、大振りのナタが振り上げられる。
????
????
その大振りのナタは恐怖に歪む少女の脳天へと振り下ろされた。
―第2話 美食家の悪食 に続く―
コメント
4件
これweb小説版書いたとき、もっとエグかった記憶がw
ミステリよりもサイコが強すぎる笑
ここからミステリ色も強めにw
橘靖竜
340
るしゅ