みゆき
おはよっ!
とおる
お、おはようございます。
かおる
あんた、またアイツに構いに行ってんの?
かおる
そろそろ、やめたら?
みゆき
なんで!
みゆき
とおるくんは、ああ見えてもいい人だと思うよ?笑笑
かおる
どこが!?メガネかけてあんな地味なやつ
かおる
みゆき、私はあんたが心配なの
みゆき
どういう意味?
かおる
陰キャのとこにいたら、あんたの価値も下がるし
かおる
悪くいけばいじめられるかもよ?
みゆき
そうかもしれない
みゆき
けど
みゆき
あの時、助けてくれたのは
みゆき
絶対、あの人だと思う
かおる
あんた、まだその事言ってんの
みゆき
だから、あの人のこと
みゆき
もっと知りたいの!!!!
かおる
んー、まぁ程々にね(^^;)
みゆき
うんっ!
女子A
あんたさ陰キャの分際で
女子A
屋上使っていいと思ってんの?
とおる
え、、
女子B
聞いてんの?
とおる
す、すいません!
女子A
前からあんたのこと
女子A
目障りだったんだよね
女子A
キモいし
女子A
あんたの存在自体が迷惑なんだよ
女子B
誰もあんたがいなくなって
女子B
困る人なんていないでしょ
とおる
ごめっ...!?
みゆき
ねぇねぇ!昼、屋上で食べない?
かおる
屋上はやめとこう
みゆき
え、なんで!
かおる
今日は、学校の一軍たちが屋上で食べることになってる
みゆき
なにそれ
みゆき
てか、一軍ってなに
かおる
うちの学校は
かおる
スクールカースト状態なんだ
みゆき
スクールカースト?
かおる
生徒が3段階にわかれてる
かおる
一軍、二軍、三軍ってね
みゆき
なにそれ
かおる
上の位の人に逆らうと
かおる
いじめの標的になる
みゆき
そんなのおかしい!
みゆき
先生は何も言わないの!?
かおる
先生達自身もいじめられるからね
みゆき
先生も!?
みゆき
全然知らなかったや
かおる
うち達は、二軍だからさ
かおる
一軍には従わなきゃ
みゆき
...
かおる
みゆき?
みゆき
ちょっとトイレ行ってくる
かおる
え? ちょっと、みゆきー!
女子A
誰もあんたがいなくなって
女子A
困る人なんていないでしょ
とおる
ごめっ...!?
みゆき
そんな事ない!!
女子A
は?あんた誰
みゆき
確かに、とおるくんは
みゆき
地味で
みゆき
目立たない人だと思う
みゆき
けど
みゆき
あんな事言うあんた達よりかは
みゆき
いいところは沢山あるよ!
女子B
は、、
男子A
おっと、修羅場中?笑笑
女子B
こいつらうちらに逆らってんだけど
男子B
へー、一軍の俺たちに?
男子A
やるねぇ、君たち
男子A
まぁ、いいやそこの女
男子A
ちょっと来い
みゆき
嫌です
女子B
はぁ?あんたまたっ
男子B
別にいいし
男子B
無理矢理連れてくから
みゆき
ちょっと!離してよ!!
女子A
あんたが悪いんでしょ?笑
みゆき
ちょ、やめてっ...
すると私の腕を掴んでいた男子の腕を
誰かが掴んでいた
みゆき
え....?
みゆき
とおるくん...?
男子B
は、お前
男子B
せっかく見逃そうと思ったのに
男子B
こうなったら、力ずくで行くか
すると
とおるくんの頬に拳が飛んできた
その勢いでメガネまで飛んでしまった
みゆき
とおるくん!!!
男子A
ないすぅー
女子A
ふっ、ざまあ笑笑
とおる
...ぁ
男子B
あ?なんか言ったか?
とおる
ざまあ
一気に静寂に包まれた
とおる
これで、お前は退学決定だな
そこにいたのは
私の知っている
地味なとおるくんではなかった
女子A
えっ...ちょっと、
そこにいたのは
キリッとした目に
筋の通った鼻
透明感のある白い肌
私は驚きのあまり
固まってしまったのだ