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我儘な君と意気地無しの僕#後編

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我儘な君と意気地無しの僕#後編

1 - 我儘な君と意気地無しの僕#後編

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2019年08月14日

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陽天 茉莉

あっ!来たきた!雫〜!

天乃 雫

…はぁ…階段登るの疲れるよ…

陽天 茉莉

ここね、

天乃 雫

(無視!?)
う…うん?

陽天 茉莉

日本一大きい鳥居なんだって……

天乃 雫

へぇ〜凄いね!だからここ?

陽天 茉莉

…覚えてない?

天乃 雫

え…

陽天 茉莉

初めに出会った時。

天乃 雫

陽天 茉莉

あの医者が言ってた病気なんて嘘。

天乃 雫

え…、どういうこと

陽天 茉莉

私ね、この鳥居…神社の神様なんだ。

天乃 雫

……

陽天 茉莉

だから住んでるの!ここに、

天乃 雫

だからあのとき…

…私の家なの。

天乃 雫

…そうなんだ。

陽天 茉莉

うん!ニコッ
ここで花火見よ?私の家で…

天乃 雫

綺麗だね

陽天 茉莉

素敵。

……

天乃 雫

楽しかった、ありがとう

陽天 茉莉

うん!こちらこそ!
それと今日はお母さん帰ってくるから…

天乃 雫

本当?

陽天 茉莉

うん!

プルプル…

陽天 茉莉

あっ
もしもし?お母さん?
今日は帰るんだよね?
…うん、…うん、分かった!ありがとうー!

ぶち…ッ

天乃 雫

本当だ、良かった

陽天 茉莉

最後まで心配してくれてありがとう。

天乃 雫

うん!じゃあね!

陽天 茉莉

ばいばーい!

天乃 雫

ふぅ、なんか一安心だな。
もう寝よう…スヤァ…

… 大丈夫ですか!? 君!君! 誰か救急車を!!! 少女が倒れてます! 誰か助けてあげて…

陽天 茉莉

…………

医者

あの少年を呼び出してくれ!

医者

はい!

天乃 雫

え?はい、はい。
茉莉が!?…わかりました。今から行きます。

「医者の言うことは嘘だから」 ……本当は…どうなんだよ!

医者

…早く走ってくれ!

天乃 雫

…はい!…ガラガラ!
茉莉!!!!

陽天 茉莉

………

医者

…もう…無理だ。

天乃 雫

…ッ!?

医者

このメモと手紙がポケットに入ってあった。

メモ「若し、私が生命を尽きそうになったら…天乃雫を呼び出してください。」

天乃 雫

…なんでッ…なんでだよ…ッ

… 手紙 「天乃 雫へ。 小さい時、出逢いましたね。あの時はこの鳥居に人が来るなんて…とか。私の家だなんて嘘ついちゃって…ッ あれはね、小さい時からこの病気を患っていたの。でもこの先一緒に生きていきそうな君には言えなかった。 だから嘘ついたの。 そして私の予想的中! 君と幼馴染になったね。 毎日が幸せだった。 雫が私を心配して、病院まで送ってくれたり、夏の風物詩を味わえたり、楽しかった。 迚…迚楽しかったよ。 最後の花火大会だって、雫と2人で入れて良かった。ありがとう。 最後ってどうしてわかるの?…そう思ってるでしょ! 余命だよ?雫から聞いた余命辿って行った。でも私、小さい時から病なのに そんな生きれるはずないの。小さい時から余命あったのに。 だから分かった。 そして雫。最後まで心配してくれてありがとう。 胸張って生きてよ。 そして、 大好きだよ。 大好きだったよ。雫。 幸せになってね。 陽天 茉莉より」

天乃 雫

うわぁぁぁ…ッ…!!ッ…ッ…
分かってたのかよ…余命も…俺と幼馴染になることも…

天乃 雫

花火大会のとき余程苦しかったんだな、息荒れてたんだ…それを堪えて…ッ…ッ

……

新海 晴人

茉莉が死んだ…?

向葵 夏菜

…そんな…ッ

天乃 雫

茉莉…幸せだったかな…、俺のせいで…ッ

向葵 夏菜

パシンッ!!

天乃 雫

っ!!!

向葵 夏菜

馬鹿言ってっんじゃ無いわよ!!あんたのこと…ッ…ッ茉莉は好きだったんだよ!
私も…ッ…ッ私も…ッ

新海 晴人

お前が落ち込んでる暇なんて無いだろ…!

天乃 雫

ッ…ッ

「胸張って生きてよ」 … そうだ。胸張って…生きなきゃ。

天乃 雫

ごめん、2人とも。

向葵 夏菜

…ニコッ

天乃 雫

俺間違ってた。

向葵 夏菜

私もごめん、叩いちゃったりして

天乃 雫

ううん、いいよ、

2人のおかげだ。 いや、茉莉のおかげでもあるかな… 8月18日。 茉莉の亡くなった日…。

天乃 雫

この鳥居相変わらずだな…ッ
…ッスっ
チリンチリんー…

天乃 雫

お参りでもしておこう。

もう誰も…もう二度と… 大事な人を亡くさないよう。

天乃 雫

じゃあね、また来るから…ッ

陽天 茉莉

絶対だからね…、
ずっと…ッ好きでいてね

天乃 雫

…ッ!

幻聴か…幻想か? 何かわからない。 唯、陽天茉莉の微かな声が耳を通り抜けたような気がした。 俺は茉莉が、茉莉が何時までも… 大好きだ。

end

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