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透子
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コメント
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すっ…好きだぁ〜(*˘︶˘*).。.:*💛💜
うわあ、第19話、読み終わりました……!もう、胸がぎゅっとなりました。 雨の中でずぶ濡れの深澤さんを追いかけて、名前で呼んで、抱きしめた岩本さんの「生きてる…よかった」が、本当に切実で。あの一言に、どれだけ深澤さんのことを想ってたかが詰まってるなって思いました。それに、姫抱きからの赤面する岩本さんとのギャップがたまらなくて、思わず笑顔になりました。お互いに必死で、でも確かに惹かれ合っている距離感が、本当に繊細で素敵だったです。続きが気になりすぎます……!
いわふか
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side.💜
かなり長い間走った。
けれど行き先なんてわからなくて、気づいたらまたあの路地裏にいる。
ここは1日中、太陽の光が当たらないので、俺にとっては最高の場所だった。
深澤.
腹部の傷がじりじりと痛む。
でも走らなければ、逃げられない。
走り出そうとした時、世界が歪みこむ。
深澤.
病院で輸血されていたのを無理矢理外したのだ。
貧血で目眩が起きるのも無理ない。
俺は路地裏に座り込んだ。
暫くすると、雨が降ってくる。
屋根のあるところへ行く気力も、体力も、今の俺にはない。
深澤.
乾ききった俺の笑い声が響く。
走らなければと分かっている。
分かっているのに、身体はそれを拒絶する。
これ以上は身体がもたない。 その理由ならよかったのかもしれない。
でも何か違う。
…俺の心は、まだ岩本さんに会いたいと思っているようで。
深澤.
黒い雲が広がる雨模様は、俺のことを示しているようで、胸が締め付けられる。
その時ー。
岩本.
聞き覚えのある声。
深澤.
やはり俺の第一印象は正解だったのかもしれない。
俺がいるところに、彼がいる。
彼いるところに、俺がいる。
…まるで鏡のように惹かれ合っている。
深澤.
ダメだ。今彼に近づいたら甘えてしまう。
今度こそ逃げられなくなってしまう。 彼を危険に晒してしまう。
目眩の中、立ち上がり、後退りする。
岩本.
傘を持つ岩本さん。 ずぶ濡れの俺。
出会った日の真逆だな、なんて思った。
俺は岩本さんの誘いなんて聞こえなかったかのように、彼に背を向けて走り出した。
離れることだけを考えて。
岩本.
なにも、聞かない。
岩本.
彼はきっと後ろから俺を追いかけている。
でも振り向いたら、止まってしまうから。
俺は無視を続けた。
岩本.
深澤.
自然と足が止まってしまう。
名前で呼ばれるなんて、人生で、初めてで。
追いついた岩本さんは俺を優しく抱きしめ、俺の肩に顔を埋めた。
彼の手の中に傘はもうない。
代わりに、俺の身体が。
深澤.
岩本.
鼻を啜る音が聞こえる。
久しぶりに見た、岩本さんの泣き顔。
過呼吸だった俺も、次第に息を整えていく。
岩本.
そう強く抱き締められる。
深澤.
岩本.
岩本.
深澤.
岩本.
岩本.
違うんだよ、岩本さん。
あの日助けられたのは、俺だから。
深澤.
目から水が流れ落ちる。
長い間忘れていた感情が今、途端に解き放たれる。
岩本.
そう言って、岩本さんは俺を姫抱きした。
深澤.
理解が追いつかない。
俺の顔の目の前に、岩本さんのお顔がある。
…近い。
耳が真っ赤に染まるのを感じた。
どうか、バレませんように。
深澤.
深澤.
岩本.
深澤.
岩本.
岩本.
そう呟く彼は少し怒っているようで、不安になる。
その裏腹に俺の身体は安心しきっていて、眠気が襲ってきた。
…俺は眠りについた。
side.💛
岩本.
随分疲れたんだろう。
電線から落ちた雫が、俺の顔に落ちる。
途端、我に返った。
岩本.
今行ってること全てが恥ずかしい。
深澤さんを姫抱きする。
深澤さんを辰哉さんと呼ぶ。
深澤さんにタメ口を使う。
離さない、と言って長い抱擁をする。
岩本.
耳が、顔全体が、赤くなっていくのを感じた。
深澤さん。どうか、今起きないでほしい。
ブーッ ブーッ
すると、阿部さんから電話がかかってくる。
岩本.
叱られる覚悟で電話にでる。
阿部.
岩本.
阿部.
阿部.
岩本.
阿部.
阿部.
阿部.
岩本.
阿部.
阿部さんはそう言って電話を切った。
俺は急いで、但し深澤さんを起こさないように、病院へ向かった。