テラーノベル
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前回の話を再度ご覧いただいてから見た方がいいかもです
店内に カラン と 鈴の音が響く
ここ 、「 Café Leaf 」 の扉を開けると 、カウンタ ー の 向こうで オ ー ナ ー が振り返った
桃葉
蒼斗
ここの オ ー ナ ー の名前は 桃葉 。
この店には幼なじみとの思い入れがある
桃葉
蒼斗
蒼斗
桃葉
桃葉
桃葉 さんは そんな会話を交わしながら 慣れた手つきで 丁寧に チ ー ズ ケ ー キ を箱に詰める
あの頃と全く変わらない 手早さ
桃葉
桃葉
蒼斗
桃葉
蒼斗
桃葉
桃葉
蒼斗
蒼斗
桃葉
桃葉
そう言って 桃葉 さんは ケ ー キ の入った箱を差し出す
桃葉
蒼斗
蒼斗
外はいつにも増して晴天だった
病室の扉を押すと 、琥羽の姿が目に入った
そして 琥羽 が 微笑む
琥羽
蒼斗
蒼斗
琥羽 の 目 がパッと輝く
琥羽
琥羽
琥羽 が箱を開け 、ケ ー キを取り出す
そして フォ ー ク で ひとくち
琥羽
幸せそうに ケ ー キ を食べる姿がとても可愛かった
琥羽 の 隣に腰を下ろす
隣にいるだけで心臓の音がうるさい気がする
琥羽
蒼斗
琥羽
蒼斗
琥羽
琥羽
琥羽
蒼斗
照れ笑いが隠せない
乱れかけている髪に手を伸ばそうとした
でも すぐに辞めた
まだ 、口にする勇気も触れる勇気もない
この関係は壊したくないから
琥羽
蒼斗
琥羽 は 微笑んでくれた 。
でも 、どこか悲しげだった
蒼斗
琥羽
琥羽
蒼斗
病院から家までの帰り道 、今日はどこかいつもと違う感じがした
カラン
今日もいつも通り 、桃葉さんが振り返った
その後少し目を細めた
桃葉
桃葉
蒼斗
桃葉
桃葉
桃葉
桃葉
桃葉
渡されかけたその時 、スマホが震えた
画面には病院の電話番号
指先が止まる
桃葉 さんは察したのか口を閉じた
蒼斗
蒼斗
時間が凍る
チ ー ズ ケ ー キ が入った箱が手から落ちかけた
桃葉さんが慌てて掴んでくれた
蒼斗
嘘だ
昨日まで元気だったのに
桃葉
桃葉
桃葉
蒼斗
桃葉
桃葉
蒼斗
桃葉
その言葉で飛び出した
蒼斗
ガラッ
蒼斗
息が苦しい
景色が滲む
医者の顔がぼんやりとうつる
その姿は 、静かに目を伏せていた
察してしまった
握った 琥羽 の手は冷たかった
蒼斗
声が震えた
名前を呼ぶだけで胸が痛い
もう 、届かない
今はただ 、ものすごく無力だった
帰り道 、ふらりと 「 Café Leaf 」 に寄った
どうやら閉店間際だったらしい
店内に客はいなかった
桃葉 は 自分 を 見るなり 、何も言わず察した表情を見せた
桃葉
桃葉
桃葉さんから 箱を受け取った
蒼斗
桃葉さんは優しく微笑んでいた
悲しみも理解も 、その全部が滲んでいた
翠
翠
桃葉
桃葉さんの お手伝い をしている 翠さんが 姿を出す
翠さんも 、どこか察した様子だった
桃葉
肩が震える
翠さんが続けた
翠
蒼斗は目を閉じ、箱を強く抱いた。
蒼斗
涙が止まらない
夕焼けの中 、桃葉さん と 翠さん はただ静かに寄り添ってくれていた 。
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝「 カウンタ ー 越しの私 」
コメント
5件
投稿ありがとぉ!