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翔side

莉子が攫われて2日がたった

先生やみんなで探しているけどなんの手がかりもない

成海昴の両親は息子は留学先だの一点張り

手がかりがあるとしてもそれは今は使えない

なにも出来ない俺は

あいつのために何が出来るか…

そんなの決まってるはずなのに

何も出来ない自分がはがゆい

ただ関係ないかもしれないけど最近海外に拠点を置いていた一ノ瀬組がこのタイミングで日本に来たらしい

タイミングが良すぎないか

この違和感は一体なんなんだ?

あぁ

みんなに会いたい

みんなに会って最後に話したい

…こ、莉子?

莉子

え?

なにか考え事かい?

莉子

この人に言ってみるのもありかもしれない

何か言いたげだね

言ってごらん?

莉子を知りたいから思ってることもなんでも言ってくれ

なんでもなんて…言えるわけない

この人はやっぱり私を意思のある人形だと思ってるだけ

莉子

紫蘭や鳳来のみんなに会いたいの…

!?

あってどうするの

莉子

っそれは

大丈夫

あいつらにはちゃんと伝えたよ、

そにひよりちゃんはちゃんと俺たちのこともわかってるから

わざわざ莉子があいつらになんて合う必要は無いよ?

それに鳳来のやつらはお前に辛い思いをさせてたヤツらだろう?

…たしかに理論上だとこの人がいってることは合ってる

でも!

……それともここから逃げ出すつもり?

莉子

いや!

莉子

ちがう!そうじゃないの

じゃあなんでそんなこと言うんだい?

声のトーンがさがる

この人は怒ってるわけじゃないの

ただ1人になるのが寂しいだけ

だっていきなり1人で誰も知らない土地に行かされたんだもん

私だってそうなる。 そこだけは昴くんに同情する

でもやっぱりこの人が私にしてきたことを許すことなんで絶対に出来やしない

莉子

みんなにお別れをしたいよ

必要ないよ

莉子

必要かどうか決めるのは昴くんじゃない

莉子

私だよ

莉子…

別れ話だけだからね

莉子

うん

莉子

ありがとう

でも1人でなんて行かせないよ

一緒に行くから

莉子

分かってる

みんなとはちゃんとお別れする

だってこの人には誰かそばにいる人が必要だから

私じゃない誰かを見つけるまで私を求め続ける

だから私が普通の生活なんてできるわけが無い

だから

これで

さようなら

ブロロロロロ

黒い車が日の沈む町をはしっている

真っ直ぐ

真っ直ぐ

少女が嬉しさと寂しさが入り混じった複雑な感情の中

お別れのするその時間は刻一刻と近づいていた

ねぇ莉子

莉子は暴走族の姫だったからわかるよね

実は俺は留学先で日本人のヤクザの所にいて

今は俺がトップなんだ

一ノ瀬組って知ってるかい?

それに俺がここに帰ってくる時に下のやつらも連れてきた

この意味わかるよね

あぁ私の最後ののぞみは消え去った

もうこの人を止められるのは誰もいない

私はみんなを守るために

みんなを裏切るよ

謎の男

着きましたよ

莉子

ありがとう

さぁ一緒に行こう

莉子

うん

1歩1歩。足取りは重くなる一方

お別れなんてしたくない。したいわけがない。

でもしなきゃ。 そんな葛藤が心の中でおこる

行かないの?

大丈夫。この先ずっと俺がそばにいるから

そう。私はこっち側の人間になってしまった

もう戻れないんだ

そんなこと頭ではわかっているのに涙がでてくる

だめだ。泣くな

色んなものを堪えて涙を拭う

さぁ。行こう

涙とともに私の中にある気持ちに蓋をして倉庫の扉を開けた

ガラガラガラ

倉庫が静かに開いた

誰も来るはずはないしだれも出かけるなんてことはない

みんな扉を静かに見ていた

!?

外から物凄い殺気が漂ってくる

そして扉から見えたそれを見て驚いた

り、莉子!

莉子

久しぶり!

いつもの莉子だ。 外見だけは

俺や俺以外の鳳来の幹部や健さん、佐伯先生も口を開かない

いや、開けないんだ

こんな凄い殺気は莉子には出せなかったやつだ

莉乃さんならありえるけどこれは莉乃さんじゃない

しばらく沈黙が続いた

でもそれを破ったのは莉子だった

莉子

今までありがとう

え?

莉子

それだけ言いに来たの

健さん

どういうこと?

莉子

私ねやっぱり心のどこかでは昴くんを求めてたの

莉子

だから私は昴くんと生きるって決めたの

莉子

だから私を求めてくれる彼の元に帰る

ひより

莉子…

もしかしてそれって

成海昴と一ノ瀬組のことか?

莉子

そう

莉子

大正解

莉子

だけどね?

莉子

みんな知ってるでしょ?一ノ瀬組

莉子

そのトップの昴くんのことを軽々しく口にしない方が身のためだよ

いつもより重い声。さっきより強くなる殺気

怒ってるのかそうじゃないのかわからないけど怖い顔

こんな莉子俺は知らない

り…こ

俺の大事なお姫様を軽々しく呼ばないでもらえる?

莉子の後ろから現れた男

ひより

お前は…!

やぁ久しぶり

ちょっと老けたんじゃない?

はははっなんて笑っている成海昴をよそに先生は怒ったようにやつを睨みつける

ひより

そんなのどうでもいいのよ!

ひより

あんた一体莉子に何したの!

何もしてないさ

俺らは愛し合ってるだけ

ひより

そんなの嘘よ!

それは莉子に聞いてみたらどうかな?

莉子

ひよりちゃん

莉子

嘘じゃないの

莉子

だから今後わ一切私にかかわらないで

だって?

残念だね?

嬉しそうに話すやつを莉子が顔を顰めながらみる

莉子

昴くんいちいち騒がないでってば

莉子

車に戻ってて

…わかったよ

すぐ戻ってきてね

莉子

うん

拗ねたように車に戻るやつはまるで子供のようだった

和樹

あの

和樹

お別れって

莉子

あれ、和樹達いたんだね

莉子

気づかなかったや

莉子がさっき言った言葉これはみんなが気になっていたこと

莉子

おわかれなんてそのまんまだよ

莉子

もうみんなに会えない

ひより

ねぇあんたはそれでいいの?

ひより

今ここで助けてっていえば何か変わるかもしれないのよ

莉子

……

莉子

じゃあ聞くけど私がもし助けてっていってあなた達は何ができるの?

莉子

私が連れていかれてる場所も知らない

莉子

昴くんを倒せるなんてほぼ無理でしょ?

莉子

そんな無駄なことするくらいなら私はこの運命をうけとめる

莉子

…それだけだよ

平然話しているが何かと葛藤しているように見える

なぁ

それって俺たちを守るために自分を犠牲にするってことだよな

莉子

莉子

自惚れないで

莉子

ばかなの?

莉子

お花畑のその頭どうにかしなさいよ!

健さん

莉子ちゃん…

健さん

莉乃ちゃんはどうしたの?

莉子

健さんの言葉で気づく莉乃さんがさっきから感じない

莉子

あぁ

莉子

莉乃は邪魔だから

莉子

私の中に閉じ込めた

健さん

莉子ちゃん

莉子

もういい?

莉子

私戻らなきゃ

莉子!

莉子

なに

これは最後の望み

俺があげたピアス覚えてるか

あれは俺とペアになっていて

もし何かあった時のためにGPSを付けてもらってるんだ

だからあのピアスの裏にあるスイッチを押してくれたらそれは作動する

莉子

ねぇ

莉子

何言ってるの

余裕そうな笑みで近づく莉子

莉子

そんなのとっくに捨てたに決まってるじゃない

莉子

あんなの私にとってはなんてことない物

莉子

そんなのいらないわ

莉子…

莉子

…じゃあね

莉子

さようなら

ガラガラガラ

莉子は最後になにか言いたげな表情で振り返ったあと、倉庫のシャッターを閉めて行ってしまった

俺たちはしばらく動くことが出来なかった

なぁ

莉子は俺らを裏切ったの…か?

あの笑顔も裏切られる苦しみもしってるはずなのに

俺はこれからどうすればいいんだ

なぁ…莉子

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...莉子......

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