和馬
母さんに彼女がいるって報告するの、緊張するな…。
瑠衣
何言ってんの!大丈夫、きっと認めてくれるよー
和馬
心強い彼女で何よりです、ありがとうございます!
瑠衣
いえいえ、じゃあそろそろ行こっか。
ピンポーン
和馬 母
はーい!
和馬 母
どちらさまですか?
和馬 母
あら、和馬!と…。
和馬
母さん、彼女連れてきた!
瑠衣
初めまして!瑠衣です。よろしくお願いします!
和馬 母
あらあら、和馬に彼女さんがいたなんて、ねぇ〜
和馬 母
まあ、立ち話もなんですし入って入って!
瑠衣
ありがとうございます、失礼します。
和馬
(ふう、母さんには好印象みたいだな、良かった)
和馬
(でも、瑠衣は…どうなることやら)
瑠衣
わあ、広いお家ですね!それに…とってもきれい!
和馬 母
ふふ、ありがとうねぇ
和馬
よし、居間はここだよ。瑠衣、隣座って?
瑠衣
うん、分かった。
和馬
じゃあ、母さん。改めて、
和馬
僕は、瑠衣さんと結婚を前提にお付き合いしています
和馬
母さんが認めてくれれば、来月にもその…結婚しようと考えていまして、、
和馬 母
あら!いいじゃない!瑠衣さん、素敵なお嬢さんだし
和馬 母
きっと和馬には勿体ないくらいのお嫁さんよ〜
瑠衣
あ、ありがとうございます!嬉しいです。
和馬
じゃ、お祝いという事でこの地域に代々伝わる食べ物、一緒に食べようか?
瑠衣
あ、うん!食べてみたい!
和馬 母
食材、取りに行ってくるから先にキッチン行ってて?
和馬
了解!
瑠衣
私も何か手伝います!
和馬 母
じゃあ、ちょっと来てくれる?摂るのが大変で…。
瑠衣
…はい?わかりました。
和馬はキッチンでたたきを作ることにした。一方、瑠衣と母は…。
瑠衣
和室?ここで何を取るんですか?
和馬 母
お父さんの脳みそ、これがとろろみたいで美味しいの
瑠衣
…!?
和馬 母
この集落では、息子や娘に婚約者が出来たら、大黒柱の人間を食べるの。
和馬 母
直接大黒柱を食べる事で、折れ曲がらない幸せな家庭を作ってほしいっていう願いが込められてるのよ。
瑠衣
…私は、お義父さんを食べなければいけませんか?
和馬 母
そうね、この集落のしきたりだからね…。
瑠衣
…分かりました、脳みそ摂りましょう。
キッチンにて
和馬
ああ、おかえり。
和馬
うちのしきたり、分かってくれた?
和馬
今、父さんの筋肉をたたきにしておいたから、きっと蕎麦に合うと思うよ?
和馬
とろろ蕎麦と肉蕎麦、一緒に食べよう、瑠衣?