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初コメ失礼します 好き過ぎて104まで押しちゃったテヘペロ
続き待ってましたぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!おっと、!?これはもしかして、レトさんが黒猫になって帰ってきた的な…!?え、どうなんだろ、!?続き気になるぅぅ…!!
キヨ。
広い部屋にぽつんと一人。
もう一週間になる。
昼近くに起きて 食って寝ての生活だ。
大学にも行っていない。
うっしーやガッチさんからのラインは 鬼のように来ているが
俺はそれを無視して 抜け殻のようになっていた。
キヨ。
なんで。
その言葉ばかりが頭に浮かんで 消えてくれない。
もう家にいるのは疲れた…
そんなことを思いながら スマホを持って家を出た。
キヨ。
外の天気はあいにくの雨で
俺の心模様を映しているようだった。
また今日も二人からラインが来る。
気持ちを切り替えなきゃいけないことは わかってはいるけれど
あの生活が楽しくて
思ったよりショックを受けている みたいだった。
近所の公園のベンチに腰掛ける。
どんよりとした空。
しばらくぼーっとしていると
近くの茂みから小さな鳴き声が聞こえた。
黒猫
キヨ。
茂みを少しかき分けると 弱々しい目で見つめる猫がいた。
雨の中寒そうに 少し震える体をそっと撫でる。
黒猫
それしか言わないけれど
温かい俺の手が嬉しいのか 手にすり寄ってくる。
キヨ。
キヨ。
黒猫
人に慣れているのか 野良猫だろうが可哀想に見えてくる。
キヨ。
キヨ。
黒猫
俺の言葉を理解しているのか いないのかはわからないけれど
少しばかり嬉しそうに見える。
俺はその猫を抱え そのまま家に連れて帰ることにした。
キヨ。
キヨ。
キヨ。
黒猫
シャワーが嫌なのか 必死にお湯を避けている。
キヨ。
ある程度はきれいになったので
大きめのタオルで体を拭いてやる。
キヨ。
キヨ。
それが猫の可愛いところでもある。
体を拭いてもらって満足した猫は
家の中を歩き回っていた。
初めての家は警戒心で あまり動かないと聞くが
かなり慣れているんだろう、 そんな様子は微塵も見せない。
キヨ。
ソファに座り、一息つく。
黒猫
キヨ。
キヨ。
そう言うと、ソファに飛び乗り
俺の隣にちょこんと座る。
キヨ。
キヨ。
頭を撫でると満足そうに 喉をゴロゴロ鳴らす。
久しぶりに誰かと会話したな、 なんて思ったけれど
相手は猫。
自分でも危機感を覚えるレベルだった。
キヨ。
キヨ。
少し落ち着いた俺は 100件近く溜まっていたラインを開く。
牛沢
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
キヨ。
キヨ。
牛沢
ガッチマン
ガッチマン
キヨ。
ガッチマン
ガッチマン
牛沢
ガッチマン
キヨ。
キヨ。
キヨ。
二人にはさんざん心配をかけたし
話しておかないと いけないかもしれない。
俺が経験した不思議なこと。
TO BE CONTINUED…