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さとみside
『ねぇねぇるとー?』
『なぁにさとちゃん』
それはまだ小さいとき。”ると”、”さとちゃん”と呼び合ってた時だった。
『るとってさ、しょうらいはなにになりたいの?』
『、、しょうらい?』
『うん』
小さい俺が頷くと目の前の幼きるぅとは年齢にそぐわず悩み始める。
『、、おんがく』
『おんがく?って?』
『おんがくをつくるしごとをしたい。、、それでおかーさんとおとーさんを幸せにしたいなって』
『、、ふーん、、』
苦笑交じりに呟くるぅとに俺は不思議そうに見つめ返す。
、、小さかったから、るぅとの言葉を理解できなかったんだ。
『さとちゃんは?』
『ん?おれはねぇ、、トラック!!』
『、、トラックは、、むずかしいとおもうよ』
黄神
桃谷
過去を振り返りながら階段を上っていると、後ろからついて来たるぅとが口を開く。
黄神
桃谷
黄神
桃谷
考え事をそのままピタリと当てられ、俺は少し困惑する。
、、てか。
桃谷
黄神
そうだよね、と呟く声。そんな彼に俺は逆に問う。
桃谷
黄神
桃谷
黄神
桃谷
ちらりと後ろを振り向く。
桃谷
俺の言葉に、彼は目を見開いた。
黄神
桃谷
黄神
彼が腕を後ろに回すと、ぐしゃりと音がする。
、、、そして、俺を見つめ呟いた。
黄神