TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

ゆきは強く黒夜を睨む。

黒夜は、異世界を信じているのだろうか。 そんな子供っぽい話を? ただ、黒夜の目は真剣そのものだった。

ゆき

……………………

黒夜

僕が、異世界来たって言ったら?

黒夜はニコニコとした表情を崩さず、つづける。

黒夜

フフ、信じられない?

ゆきはドクドク高鳴る心臓を抑え、黒夜の言葉の続きを待つ。

黒夜

じゃぁ後一個質問!

ゆき

っあのッ!

しびれを切らしたゆきが声を上げる。

黒夜

、、何?

ゆき

異世界とかよく分かんないけど……信じるよ?

そう、ゆきは死ぬほど騙されやすい。黒夜は少しビックリしたように目を開く。

黒夜

じゃ、

今から言うことも信じて、と言って真剣な顔つきに変わる。

黒夜

僕が住む異世界に、君の助けがいるんだよ

ゆき

私の?

黒夜はそう、と頷く。

ゆき

つまり………どうするの?

黒夜

アッハハハハハハハ!、!

黒夜

鈍いなぁぁ

ゆきの手をガッ、と強く掴む。

すると突然、黒夜の周りを黒い渦が囲み、黒夜の姿が変わった。

真っ黒な衣装に、真っ赤な瞳。 まるで、悪魔だ。

ゆき

っ………

ゆきは黒夜から逃れようと暴れるが、黒夜はそれを許さない。

ゆき

な、なんでっ……?

すっかり大人しくなってしまったゆきの手をパッと離す。

黒夜

なんで勝手なことするか知りたい?

有無を言わさず言葉を続ける。

黒夜

だってさ!ゆき1人で救えるんだよ?

黒夜

どこの世界でだって………

黒夜は苦々しい顔をする。

黒夜

僕は、欠陥品なのにさ

ゆき

欠陥品………?

黒夜の瞳があまりに辛そうだったので、ゆきは何も言うことができなかった。

黒夜は覚悟を決めたように、

黒夜

でも

黒夜

ゆきに来てもらう以外で救う方法がないのならこうするしかない

ゆきの周りを黒い渦が囲む。

黒夜

まだ来る気にならないの?

黒夜は至って笑顔で、

黒夜

もういい

ゆき

や、やめッ………

黒夜

無理矢理連れて行くだけだから

その場には、ゆきの助けを求めるような声を最後に、静寂が訪れた。

黒夜

あぁ、でも

黒夜

なんで君は平気そうなの?

黒夜はくるり、と振り向く。

黒夜

ココ

そこには強い瞳を宿したココがいた。

この作品はいかがでしたか?

38

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚