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ゆきは強く黒夜を睨む。
黒夜は、異世界を信じているのだろうか。 そんな子供っぽい話を? ただ、黒夜の目は真剣そのものだった。
ゆき
黒夜
黒夜はニコニコとした表情を崩さず、つづける。
黒夜
ゆきはドクドク高鳴る心臓を抑え、黒夜の言葉の続きを待つ。
黒夜
ゆき
しびれを切らしたゆきが声を上げる。
黒夜
ゆき
そう、ゆきは死ぬほど騙されやすい。黒夜は少しビックリしたように目を開く。
黒夜
今から言うことも信じて、と言って真剣な顔つきに変わる。
黒夜
ゆき
黒夜はそう、と頷く。
ゆき
黒夜
黒夜
ゆきの手をガッ、と強く掴む。
すると突然、黒夜の周りを黒い渦が囲み、黒夜の姿が変わった。
真っ黒な衣装に、真っ赤な瞳。 まるで、悪魔だ。
ゆき
ゆきは黒夜から逃れようと暴れるが、黒夜はそれを許さない。
ゆき
すっかり大人しくなってしまったゆきの手をパッと離す。
黒夜
有無を言わさず言葉を続ける。
黒夜
黒夜
黒夜は苦々しい顔をする。
黒夜
ゆき
黒夜の瞳があまりに辛そうだったので、ゆきは何も言うことができなかった。
黒夜は覚悟を決めたように、
黒夜
黒夜
ゆきの周りを黒い渦が囲む。
黒夜
黒夜は至って笑顔で、
黒夜
ゆき
黒夜
その場には、ゆきの助けを求めるような声を最後に、静寂が訪れた。
黒夜
黒夜
黒夜はくるり、と振り向く。
黒夜
そこには強い瞳を宿したココがいた。