塾にて
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
荒畑先生
美空
とぼとぼと席に戻る
塾でさえも面談がある
そこでも、私は……
きっとあの荒畑先生が言いたいのは
第1志望は諦めて、
桜山高校に行くべきだ、と
そんなの自分が1番分かってる
でも私は……
あの高校でしか出来ないことがある
海外留学をして
最先端の技術を学ぶんだ
そう決めているから
部活だって、
合唱部もあって……
美空
結花
桜
美空
桜
結花
桜
桜
桜が席を立つ
それと同時に結花が小声で
結花
結花
美空
流石にそれだけは……
今回のだって特に酷いし
とても言えたものじゃない
結花
結花
結花
美空
美空
結花
結花
出た。このセリフ。
価値観が違うと壁を貼る言葉
私にとっての不満足は
確かに誰かにとっては満足かもしれない
けれど加点方式のものは
あれば嬉しいんじゃないか?
だって、大事なお金もそうだし
満足するラインが違うだけで
そのラインに達しているのかで悩んでいるのに
こうも突き放されてしまっては
本当にこの志望校でいいのか不安なままだ
美空
結花
結花
結花
美空
ならなぜ聞いてきたのか
ただの興味だろう
結局価値観が違うからと
突き放されてあしらわれ
満足に悩みや迷いすらも口に出せない
言ってもどうせ
「私には関係ない」
「あなたはそれで嫌かもしれないけれど……」
「まぁ、一般的に見たら悩むことじゃないよ」
挙句の果てには
「もっと下の人たちのことも考えて?」
「バカにしてるの?」
なんて言われる始末
誰にもわかって貰えない
だから最近はよく口を閉じるようになった
美空
美音
美音
美音
美音
美音
やっぱり
荷が重すぎると思っている
いつもそうだ
こんなんじゃ、これじゃあ、
ダメだダメだと言われる割に
何をしたらいいのか
どうしたらそれが改善できるのか
教わったことは無い
自分で考えろなんて先生は言うけれど
それでも分からないから今の状況があるんじゃないのか
グルグルと駆け巡る思いに
また口を塞いだ―
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