この作品はいかがでしたか?
40
この作品はいかがでしたか?
40
コメント
3件
何言ってんでしょうね՞ට ̫ ට՞ ՞
4時半頃だ
私が起きるのは
こんな私でも、何とか進学できた
電車で1時間もかかるところに
前までは
たった2両編成の電車で
同じく通勤通学の人間に
息ができないほど
車内に押し込まれ
その度に
乗り換え時間3分というものに
肝を冷やしたものだ
今は、始発だ
6時23分
こんな時間帯なのに
何故か5両編成でやってくる
勿論、席はガラガラ
どこへだって座ることができる
前までが嘘のように、快適だ
いつも、そびえる山を見る
何も変わらない、景色を見る
毎回顔を合わせる、学生を見る
いつの間にか、ルーティンになっている
インスタグラムのストーリーには
みんなと仲良く遊んでいる、同級生がいる
買い食いをしている、同級生がいる
電源を切ったスマホに、私がいる
朝だからだろうか
憂鬱な顔をしていた
最寄り駅から、14分
まだ涼しい市内を
のんびりと歩く
太陽の光を浴びながら
亀のように、歩いている
腕時計を見ると
まだ10分だ
なのに、学校は目の前にあって
どうしたらゆっくり行けるのかと
少し、悩んだ
春の、花曇りの
霞んだ、山々の
澄ませば、声が聞こえる
高く、短い声
朝練の、掛け声
時間は、待ってはくれないのだ
今日も、今日が始まる
今日も、今日が終わる
それだけだ
されどそれだからとも言える
1日
1年
1生
限られた時間でも
幸せに感じるのだ