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日帝三兄弟+🇯🇵
戦争に関する描写あり 戦争賛美や政治的意図はございません
↓
朝7時。 鳥の囀りで目を覚ます。
空
陸
陸
日
空に抱えられたまま、鞠を転がす様に笑う日本。
空
空
海
空
海も起床してきた。
...たまに出る海の毒舌はなんなんだ...
陸
海
日
空
そう言いながら愛おしげに我が子に頬擦りをする空。 ...親バカである。
陸
海
空
陸
日
海
空
日本は空の息子だ。 そして俺と海は日本の伯父であり、空の兄に当たる。
“国として生き始める前”は人間の幼少によく似た生活を送る。
陸
かつて、俺達もこの様に笑んでいたのだろう。
ある日の昼下がり。
陸
空
日
空
陸
海も頷いている。 賛成の意思表示だろう。
陸
ある日、玄関のチャイムが鳴った。
空
戸を開けると、そこには軍服を着た男が立っていた。
空
すると、軍服を着た人物は鞄から赤い紙を取り出した。
空
空
これは空が除隊し、帰郷してから2年後の夏の事だった。
陸
空
日本は海によって寝かしつけられ、 小さな寝息を立てている頃だった。
海
空
初夏の蒸し暑くなってきた空気が肌を刺す。
陸
空
空
空
海
海がゆっくり立ち上がり、 空に詰め寄って胸倉を掴んだ。
海
海
海の声が震えた。
海
海
空
陸
ここ数年、海が怒ったのを見ていなかった。 彼奴は大切なものの為に怒れる奴だ。
陸
空
空
海
あの夜、空の知らせを聞いてから3日後。 空は戦闘機に乗り込んで、笑顔で此処を発った。
きっと帰ってくる。
彼奴が... 子供を残して逝く訳がない。
空が発ってから3週間後、 また玄関のチャイムが鳴った。
海
陸
日
陸
しばらくして、部屋の外から足音が聞こえてきた。
陸
海
海が布に包まれた何かを抱えていた。 大事そうに。
陸
海
陸
空の右脚...?
言葉の意味が分からない。
海は今にも泣き出しそうな目で腕の中の其れを抱えていた。
陸
海
海と日本が別室へと移り、 この部屋には俺と布に包まれた物体だけが残された。
陸
震える手で布を捲っていった。
最後の布を捲った時、思わず身体が後退した。
少し土の色が移った肌と、腐り掛けた断面が目に入る。 死臭特有の少し甘い腐臭が一気に放たれる。
周りの気温程の温度しか持たない脚は、もう動くことは無い。
陸
厠へ行こうとしたが、絶対に間に合わないと判断した俺は 塵箱に胃の中の物を吐いてしまった。
陸
陸
酸っぱい胃酸の味が舌に乗ったまま、 塵箱の袋の口を結んだ。
陸
水場で口を濯いだ。 胃酸が舌から離れただけで少し楽になった気もする。
でも、鏡に映る自分は酷く疲弊している様に見えた。
何故か、鏡の中の自分を自分だと思えなくなって、 他人事の様なやけに冷静な思考が駆け巡る。
...空の元へ行かなければ。 彼奴は1人で居間で“待っている”。
俺は居間の方へ踵を返した。