甘い甘い我々さんとの恋物語！

めちゃくちゃ憂鬱…。 だって、僕の声を誤魔化さなくちゃいけないからね。

ガチャリ！と言う音と共に部屋を出る。

そう、僕はまぁまぁ有名の歌い手さんなのだ！…やっぱり知ってる人は多くなってる。フォロワーはめっちゃ増えてるし…

るるの家の前

グイ、と袖を引っ張られる。

痛いわ、るるめ。

教室の中

ガラリとドアが開けられ、先生が入ってきた。

ゾムさん、ゾムさん…あの子、かな？

特徴的な迷彩のジャージに、深く被ったフード。悪目立ちしている。

声が大きい。うるさいなぁ。

やっぱり慣れないな。この…異様な空気感は。

休み時間

変わった名前だなぁ。

まぁ、目の前のトントンさんは何故か フリーズしてるんだけれど。

青みがかった髪色の眼鏡をかけた…鬱、大先生がシャオロンくんに引きずられていた。

妙に顔馴染みがあると思ったら。

とっくのとうに追い抜けない程の身長差が出来てしまっている。 それで煽られるもんだから堪ったモンじゃない。

やいのやいのしていたグルトン大先生グループはゾムさんとコネシマさんに足を押さえつけられてズルズルと引っ張られていっている。

本っ当に、朝から騒がしい日だった。