今、私は落ちている。
どこまで落ちるのだろう。
私
……風が気持ちいい
上も下もわからなくなるぐらい落ちている。
いつから落ちているんだっけ?
私
どうして私は落ちているんだ?
あぁ、そうだ
私
疲れたんだ。
目を閉じて少し思い出してみる。
私
……笑う声が聞こえる
クラスのボス
きゃははっ
クラスの女子達
くすくす
クラスの男子達
ぎゃはは!
笑われている
私
そうだ。いじめられたんだ
クラスのボス
ねぇ、見て!あんたの机可愛くしてあげたわよ。
ぶりっ子
さぁすが、わたしぃ可愛くできたよお!
私の机は落書きだらけだった
私
もう、やめてよ!w
私は我慢してヘラヘラ笑っていた
他にも
ぶりっ子
きゃっ!いたぁい
クラスの男子達
どうした?
ぶりっ子
〇〇ちゃんがあ
私
……っは?
クラスの男子達
おい、なにやってんのお前
私
っ違うよ!
私
それはっ
ぶりっ子
言い訳しないでよぉ
クラスの男子達
お前、後で屋上こいよ
私に味方はいなかった。
でも、我慢してヘラヘラ笑ってた
私
…我慢できなくなったんだ
私
笑うのに疲れた。
私
私
…まだ落ちてる、長いなあ
私が悲しんだら誰か、悲しんでくれるだろうか
私
……もうそろそろだ
地上が見えてきた
もうすでにたくさんの人が落ちていた
どれも私の見知った人達
私
あちゃ、落としすぎたかも
私
私死ねるかな
ブワッ
あぁ、風が冷たい
私
私もそろそろそっちに行くよ
ぐしゃっ