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7月5日 午前11時55分
9階オフィス
網井 炎（あみい ほむら）
網井 炎（あみい ほむら）
社員Ｄ
社員Ｄ
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社員Ｃ
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7月5日 午後12時10分
オフィス街 カフェ
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17階資料室
7月5日 午後1時
吾妻 侑（あずま たすく）
×××
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×××
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吾妻 侑（あずま たすく）
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7月5日 午後6時30分
都内 某所
羽澄 律（はすみ りつ）
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呉森 茜（くれもり あかね）
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7月5日 午後9時30分
自宅
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💬アカメ 元気？今暇？
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💬アカメ 今通話いける？
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アカメ
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アカメからの着信
アカメ
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日出ニュース（7月5日） ××県××市在住、男性不審死。 7月3日、××県××市の民家の一室で、有栖川 光流さん（41）と見られる男性の遺体が発見された。遺体は発見時、死後10時間程度が経過していると見られ、外部から何者かが侵入した形跡がないため、事件の可能性は低いと考えられている。 では何故、この事件が報道されるに至ったのか？それは亡くなった男性が、県内でも屈指の資産家であり、過去にはテレビ番組の出演経験もある人物だったからだ。 有栖川氏は亡くなる3日前まで、ヨーロッパ諸国を巡る旅をしていたという。有栖川氏が帰国直後に会話をした友人Ａさんは、帰国直後の有栖川氏について、特に変わった様子はなかったと語る一方で、有栖川氏の特異な趣味についても話してくれた。 友人Ａさんによると、有栖川氏は世界の珍品や異文化の工芸品などを収集する趣味があり、中にはオカルトめいたものも多くあったという。有栖川氏のコレクションは多岐に渡り、コレクションの多さから、過去にはテレビ番組に出演したこともあったようだ。 友人Ａ 「彼はコレクションのためなら危険を厭わない人物で、自分もほどほどにするようにと忠告していました…。今回の旅も、北ヨーロッパの危険な地域に向かうと聞いていたので、やめた方が良いと止めていたんです。結果、彼は無事に帰国したので安心していたのですが…」 有栖川さんは帰国後3日で亡くなってしまった。友人Ａさんは、旅先で何か良くないものを口にした可能性も…と話す。 有栖川氏には持病もなく、至って健康であったこと、また、外部から侵入者があった形式もなく、有栖川氏自身に外傷も見られなかったという。室内が荒らされた様子もないことから、彼の死は突然死としか言いようがないのが現時点での見解だ。 まだ若い、県内屈指の資産家の身に何が起こったのか…。 謎は深まるばかりである。
九十九 周（つくも あまね）
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九十九 周（つくも あまね）
神様なんて信じてなかった。
神様の家で育ったけれど、
神様なんて信じてなかった。
必要最低限の食事と、
屋根のある寝床。
親のいない自分に それを与えてくれたこと、
それには感謝しているけど。
冬の寒い日…
古い教会
シスターの宿舎、 外れの小部屋。
寒さに震えるベッドの中で、
耳障りの良い声が聞こえたー…
「こんばんは…」
小部屋の窓辺、 月明かりが差し込む部屋
黒い影が此方に語りかけていた
影の肩越しに見えたのは
月あかりに落ちる白い粒
「あ…雪…。」
影が静かに笑った。
「ここで、雪…？」
影がゆっくりと此方に近づき、 私から窓は見えなくなった。
影は身を屈めて、此方を覗き込む。
「君は、硝子の様な瞳をしているね」
「俺のことが怖くないのか？」
「貴方はここに、何をしに来たの？」
「…さぁ。窓が空いていたから。」
「今日は月が綺麗でしょう？」
「だから窓を？こんな寒空に？」
「まさか」
「…じゃあ何故？」
「この部屋、夜中まで灯りをつけられないから」
「月あかりで照らして、私の場所、サンタさんに教えてたの」
「サンタを待ってたのか」
「うん。サンタって願いを叶えてくれるんでしょう？」
「何か叶えたい望みがあるの？」
「うん。」
「何？」
「貴方は、サンタなの？」
「さあ？」
「でも、君の願いを叶えてあげる」
「サンタより確実に…ね」
「…面白いこと言うんだね」
「だったら、叶えて…私の願いを」
「私の願いは…」
「愛されたい」
「愛…？」
「うん。愛する人と巡り合って」
「愛する人を愛して」
「愛されたい」
目の前の影が、何なのか…
全く分からなかった。
けれど、何故か怖くはなかった。
教会のシスターや神父、
ここには「慈悲深い人」が沢山いた。
それでも、 安心することはできなかった。
けれど何故か、
目の前の影の存在は、
満ち足りたような 安心感を与えてくれた
「分かった」
「君の望みを叶えてあげる」
「でもその代わり…」
その日、
教会の神父様は、
天に召されたの
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