松浦巡査の登場に驚き固まる母親
沢田マリカ
松浦大翔(巡査)
数日前に私が協力を要請した際
まだこの一件は民事として扱われていた
警察は民事不介入が原則
だから断られるのも当然のことだった
しかし今回は歴とした通報によるもので
池長巡査の姿もあり
本当に通報を受けて駆けつけたようだった
誰が通報したのかはわからなかったが
程なくして応援の警察官と救急隊員が到着し
あすみさんの母親と兄はパトカーに乗せられ
あすみさんは救急車に乗せられた
あすみさんに付き添うために
優真さんが救急車に同乗しようとすると
池長義樹(巡査)
池長巡査がその進路を塞いだ
池長義樹(巡査)
池長義樹(巡査)
松浦大翔(巡査)
池長義樹(巡査)
松浦大翔(巡査)
池長義樹(巡査)
相変わらず正義感の塊のような池長巡査に
松浦巡査は冷静な対応を続けていたが
池長義樹(巡査)
松浦大翔(巡査)
松浦巡査が怒り
池長義樹(巡査)
松浦大翔(巡査)
そんな松浦巡査の言葉に
諦めたのか何も言わなくなってしまった
所長と芹沢さんが現場に残り
私は優真さんと共に救急車に同乗することに
救急隊員も目を背けるほど
彼女の傷は本当に酷いものだった
それでも優真さんはずっと彼女の手を握り
三村優真
三村優真
そんな言葉を繰り返していた
腕には拘束の痕が残っていたが
抵抗した形跡がどこにもなく
もう何日も前から動ける状態ではなかったのだろう
彼女は時折、反応を見せるが
僅かに指が動く程度で言葉を発することもなく
それでも優真さんは呼び掛け続ける
私はどんな言葉をかければいいかわからず
優真さんの隣でただ座っていることしかできなかった
病院に到着すると
何人かの医師と看護師が待ち構えていた
ストレッチャーで救急の処置室へと運ばれ
私と優真さんは近くの椅子に腰かける
目に焼き付いて離れないあの光景
酷い臭いのする部屋でロープに繋がれ
切り傷は化膿し脱水症状も起こし
もう自力で起き上がることができていなかった
処置にも時間がかかっているらしく
時々、看護師が処置室を出入りしていて
三村優真
優真さんが気にして何度も問いかけるも
看護師A
そう言って去っていく
しばらくすると
松浦巡査が私服警官を引き連れてやってきた
警察手帳を見せられ事件のことを聞かれる
ある程度は想定していたことだが
いざ警察官を目の前にすると緊張して
思っていることがうまく言葉にできない
これでもう事務所は存続できなくなる
そう覚悟を決めた時
私服警官A
沢田マリカ
私達は逮捕されると思っていた
それを覚悟で動いていたのだが
私達の行為は人命救助のためだったと
近所の人達が証言してくれたようだ
処置室からずっと同じような声や音が聞こえてはいるが
新たに看護師や医師が出入りすることはなく
中の様子を知ることはできなかった
コメント
6件
早く続きが読みたい💭
近所の人は薄々気がついてたのか・・・