⚠夢小説注意⚠
万次郎
そういえばおばさん達は?
翠
パートだよ
万次郎
おばさんパートしてたっけ?
翠
私の入院費が高いから、
万次郎
そっか、
申し訳ない
親に無理させるくらいならいっその事、
何度も頭によぎる考えだった
でも、
万次郎
俺はいつでも翠のそばにいるから!
翠
ありがとう
この人と離れるのは死ぬよりも怖い
お母さん
翠、大丈夫?
翠
副作用で吐いちゃう時もあるけど大丈夫
お母さん
こんな時に話すことじゃないと思うけど、
お母さん
お父さんと離婚することになったの
翠
…え、?
お母さん
それでね、お母さん正社員になって働こうと思うの
お母さん
だから、お見舞いにあんまり
行けなくなっちゃうかもしれないの
行けなくなっちゃうかもしれないの
翠
…大丈夫だよ
翠
ありがとう、頑張ってね
お母さん
ありがとう、翠もね
本当はお見舞いに来て欲しい
正社員にならなくていい
一緒にいたい
死んでもいいから近くにいて
そんなこと言えなかった
お母さんは私を救おうとしている
そんな想いを無下にはできなかった
翠
…え、
翠
うそ、でしょ…
髪の毛が抜け落ちた
手で髪の毛を触る度に抜け落ちる
絶望でしかなかった
翠
いや、いやッ
パリーンッ
鏡を見るのが怖くて割ってしまった
なるべく髪の毛を触らないようにした
でも、朝起きたら枕の上に大量の髪の毛
さ全て抜け落ちるまで早かった
私には泣くことしか出来なかった。