ねぇ、先輩。
聴いてくれますか?
私が貴方を好きだった頃の話___
「ずっとずっと好きでした
先輩にあった時から
同じサークルになって、 もっと知りたいと思った
この高鳴る鼓動も貴方のせい
貴方の隣にいたかった
けど、
少し遅かったんですね
貴方に伝えるのが
私
(先輩が大学を卒業するまで)
私
(ずっと…言えなかった)
卒業
私
…先輩、あの
桐島
…ん?
私
…あの、
私
私
卒業おめでとうございます…、
桐島
うん、ありがと。
桐島
元気でね
私
…っ。
言いたかったのは
その言葉だけじゃなかったのに
貴方は簡単に離れていった
私はその背中を
ただ見届けることしか出来なかった
友達
桐島先輩さぁ
私
…うん?
友達
結婚するって
私
え…
貴方は既に他の人のものでした
私が入る隙なんてなかった
酷い
最低
なんてずるい人
私が期待するような言葉ばかりかけて。
ごめんなさい。
こんなの八つ当たり
そこで私の恋が終わる音が聴こえた
後悔して、泣いて
結局は自業自得
伝える勇気がなかった
でも私はいいんです
それでいいの
最後に貴方の笑顔が見れたから
貴方が笑ってくれたから
貴方が幸せなら
私も幸せだから___。」
私
…はぁ、はぁっ、
私
…
私
(いつの頃か、)
私
(先輩がここで)
私
(足を止めて私の歌を聴いてくれたことがありましたよね)
私
…、
私
(先輩がいなきゃ、)
私
(足を止めてくれる人は誰一人いないみたいですよ)
私
(ねぇ、先輩。)
聴いてくれますか?
私
(私が貴方を好きだった頃の話___)
その、唄を。
私
よし、もう一曲。
私はギターをもう1回弾き始めて、
歌い出す。
貴方を想う失恋ソングを。
誰も見向きもしない、
誰も足を止めない
この路上で。






