ある日、○○はいつものように大学から帰っていると張り紙を見つける。
○○
なんか貼ってある!
○○
ええと...
○○
“スタッフ大募集!!”か...
○○
どこのスタッフだろう?
○○
☆☆事務所....え!?Larkが所属してるところじゃん!
○○
絶対申し込まなきゃ!!
数日後
○○
今日はついに採用発表の日だ...
ドキドキする...
ドキドキする...
○○
えいっ...!
○○
結果は...
○○
採用...!!
○○
やった〜!!嬉しすぎる!!
推しの近くで働けるんだ!!
推しの近くで働けるんだ!!
○○
迷惑かけないように頑張らなきゃ...
○○
そうだ、さきちゃんに連絡しよう
○○
さきちゃん〜
さき
今日採用発表の日だよね?
どうだった!?
どうだった!?
○○
採用...
○○
されました!!
さき
まじ!?おめでとうすぎる!!
いいな〜
いいな〜
○○
へへ、ありがとう!
さきちゃんも申し込めば良かったんじゃない?
さきちゃんも申し込めば良かったんじゃない?
さき
私はバイト掛け持ちしすぎてて流石に無理...
○○
そっかぁ...大変だね...
さき
まあね、でもあおいくんのためだから
○○
推しのためなら頑張れるよね
さき
そうそう!
○○
早速明日から...か
頑張って準備しなきゃ
頑張って準備しなきゃ
翌日、事務所へと向かう○○。
○○
緊張する...
大丈夫、大丈夫...
いつも通りにいこう...
大丈夫、大丈夫...
いつも通りにいこう...
○○
本日からこちらで働かせていただくことになりました。
○○と申します。
○○と申します。
○○
未熟で至らない点もあるかと思いますが、精一杯頑張ります。
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
その場にいた皆が口々に「よろしくー」と言う。
スタッフ
○○さん、早速ですが、担当アーティストを伝えさせていただきます。
○○
はい...!
スタッフ
○○さんはLarkの担当でお願いします。
と言っても、いきなりメンバーのサポートではなく、最初は雑用からスタートになりますが。
と言っても、いきなりメンバーのサポートではなく、最初は雑用からスタートになりますが。
○○
...!
分かりました!
分かりました!
スタッフ
では、Larkの3人がいる場所へ案内しますね。
○○
は、はい!
3人がいる会議室へと到着する。
スタッフ
皆さん、この子が今日から働くことになった新人スタッフの子です。
スタッフ
挨拶をお願いします。
○○
はい!
ええと、○○と申します。
よろしくお願いいたします。
ええと、○○と申します。
よろしくお願いいたします。
りん
あ、○○ちゃんじゃん〜
久しぶり〜
スタッフになったんだ?
久しぶり〜
スタッフになったんだ?
○○
あ、お久しぶりです...
はい...
たまたまスタッフ募集しているのを見かけて...
はい...
たまたまスタッフ募集しているのを見かけて...
ゆう
なになに〜?りんの知り合い〜?
ゆう
僕はゆうだよ!
で、こっちの怖いやつがあおい!
で、こっちの怖いやつがあおい!
ゆう
りんの知り合いなら知ってるかな?
あおい
おい、怖いやつってなんだよ
俺はあおい、よろしく
俺はあおい、よろしく
○○
あ、はい!
存じ上げております!
よろしくお願いします!
存じ上げております!
よろしくお願いします!
りんは○○に近づき、頭を撫でながら言う。
りん
仕事大変だと思うけど、来てくれて嬉しいよ!
これからよろしくね!
これからよろしくね!
○○の顔が赤くなる。
○○
は、はい...
よろしくお願いします...
よろしくお願いします...
スタッフ
挨拶は終わりましたね?
では○○さん、仕事内容の説明をしますので、ついてきてください。
では○○さん、仕事内容の説明をしますので、ついてきてください。
○○
はい!
スタッフ
とりあえず今日はここにある小道具の運び出しをお願いします。
スタッフ
何か分からないことがあれば周りのスタッフに聞いてくださいね。
○○
分かりました!
ありがとうございます!
ありがとうございます!
スタッフ
では、私はこれで失礼します。
○○は小道具をスタジオ行きのトラックへ運び出す。
仕事が終わり、○○が帰ろうとすると後ろから声をかけられる。
りん
○○ちゃーん!
○○
りんくん!?
ど、どうしたんですか...?
ど、どうしたんですか...?
りん
いや、今日早く仕事終わったからさ、ちょっとお話しできないかな〜って思って
りん
どう?
○○の鼓動が早くなる。
○○
い、いいですよ...!
りん
ほんと!?やった〜!
ありがとう!
ありがとう!
りん
外だとまためんどくさいことになるから、一回事務所戻ろっか?
○○
そ、そうですね...!
事務所にて
りん
はい、これ
りん
君、コーヒー飲める?
○○
はい、大丈夫です!
ありがとうございます...!
ありがとうございます...!
りん
良かった!
じゃあ本題に入ろっか
じゃあ本題に入ろっか
りん
話っていうのはさ...
○○
はい...
りんは少し考え込んでから、再び口を開く。
りん
僕が...君に対して抱いている感情についてなんだ
○○
感情...ですか...?
りん
そう...僕さ...その...
りんは少し恥ずかしそうに言う。
りん
....君のことが好きなんだ
○○
え...?
りん
あーだからその....
1人の女性として...好きなんだ...
1人の女性として...好きなんだ...
○○
え...っと...?
○○
(りんくんが私を?なんで?どういうこと?
でも冗談じゃなさそうなんだよな...)
でも冗談じゃなさそうなんだよな...)
しばらく沈黙が流れる。
りん
....君は?
○○
わ、私ですか...?
りん
そう、君は...僕のこと...男として好き...?
○○
え...ええと...
分からない...です...
分からない...です...
○○
りんくんのことは大好きだけど...
それが男としてなのかどうかは...
それが男としてなのかどうかは...
りん
そっか...
りん
じゃあ僕が好きにさせてあげるよ
○○
え...?
それってどういう...?
それってどういう...?
りん
こういうことだよ
そう言ってりんは○○の顎を持ち上げる。
○○
あ...あの...えっと...
○○はみるみるうちに顔が赤くなっていく。
りん
昼間も思ったけどさ...
君、すぐ顔赤くなっちゃうんだね
君、すぐ顔赤くなっちゃうんだね
りん
かわいー
○○
...!
か、かわいくなんて...
か、かわいくなんて...
りん
いや、かわいいよ
すっごくかわいい
すっごくかわいい
りん
まあでも...
今日はここまでにしておいてあげるよ
今日はここまでにしておいてあげるよ
りん
また明日ね!
りんはそう言うと手をひらひらさせて去っていく。
○○
......
しばらく呆然としていた○○だったが、時間を見て慌てて家に帰る。
○○
はぁ...
○○
りんくんのあれ...本当なのかな...?
○○
でも...嘘ついてるようには見えなかったし...
○○
あーまだドキドキしてるよ...
○○
りんくんが私を好き...?
○○
信じられない...
○○
だって私よりかわいい同担の子なんて山ほどいるじゃん...
○○
なんで私...?
○○は突然起こったことに混乱して、考え事をしているうちに眠りにつく。