みゆき
隼人
隼人
隼人
隼人
隼人
隼人
隼人は私の顔に包丁を入れ
私の顔は赤く染まった
みゆき
みゆき
みゆき
みゆき
隼人
私は圭くんとあやかの死体の方を向いた
もう
生きてない
あやか
小さいときからずっと一緒で
仲が良くって
とにかく優しくて
なのにもう
生きてないんだ
わたしが作った手作り彼氏のせいで
死んだんだ
圭くん
私はずっと貴方を見てた
顔を見るたびに胸が苦しくて
きっとその時から
好きだったんだ
それに気づかず手作り彼氏を作って
でも私の心は
どこか虚しかった
もっと早く気づいていれば
二人とも死ななかった?
もし私が手作り彼氏を買わなかったら
死ななかった?
もし私があの裁縫の店に入らなければ
死ななかった?
もし私が裁縫好きじゃなかったら
死ななかった?
私が生まれてなければ
死ななかった?
そっか
私が死ねばよかったのか
今私が死ねば良いんだ
私は
死ぬべき人間でした
ごめんなさい
あやかの手には
男の子の人形が
握られていた
コメント
4件
怖っ!
手作り彼氏を見てくださり、ありがとうございます。 ハートを押してくれた方々、コメントを下さった方々、 本当に感謝しかありません。そのような小さな応援が 私の指を動かしました。 これからもりんの作品、そして手作り彼氏をよろしくお願い致します。