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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

酸味男

それじゃアドバイス言うk

金星

ごめん、ちょっとその前に1ついいか?

酸味男

ん?何だ?

どうしても1つだけ確かめておきたいことがあった。

金星

ここは...何処なんだ?

金星

俺は今、何処にいる?

金星

ここは俺の部屋じゃないし、服とか、床...綺麗になってるし...

酸味男

ふーむ...

酸味男は腕を組み...笑みが消えていく

酸味男

''異世界''だ

金星

.....?

俺は頭を抱えた。

予想だにしない返答だったからだ。

この場所は、日本の何処かの団地の1室だと思っていたが....。

まさか...そんなバカな!!

酸味男

Youは転生したんだ

酸味男

ここは地球じゃない

金星

....ぇえ?

覇気の無い震えた声。

何とも情けない声。

酸味男

後ろのドア、開けようとしてみな?

そう言われて俺は振り返り、ドアを開けようとした。

ガッ!ガッ!

ドアノブが下がらない。

金星

嘘っだろ!!

力一杯にドアノブを下げようとしたが、ビクともしないのだ。

頭の中に黒いモヤモヤが蠢く。

ドアノブが動かないことを確認した俺が次にとった行動は...

タッタッタッタッ!!

金星

(開けええええ!!!)

バン!

ドアにタックルをかました。

金星

ぅうへやああ!!!痛!

金星

あぁ!!肩がぁ!!

右肩がズキンズキンきやがる!!

床に座り込み、踠き苦しんだ。

金星

..........!!

酸味男

.........

酸味男

もうやめとけbrother

俺の愚行を一部始終見ていた酸味男は優しくそう言う

金星

........

酸味男

どれだけYouが頑張ったとしても...

酸味男

そのドアは開かない

金星

........

金星

どうすれば地球に帰れるんだ?

酸味男

その方法はYouが一番よく知ってるじゃないのかい?

金星

え?

酸味男

黒いローブの爺さんに言われんじゃないのかい?

酸味男

窓の外....

酸味男は窓に向かって人差し指をシュバッと指差す。

家に向かうんだ

酸味男

それしか方法は無い

金星

家....

そうだ....

俺は!!

家に向かわなくちゃ行けないんだ!

家に向かうことが俺の人生を変えさせる!!

金星

....わかった

金星

分かったよ

拳を胸に当て..

金星

俺は家へ向かう!!

酸味男

おお!!その粋だぜbrother!!

酸味男

今のYouはvery very shining!!

酸味男

それじゃ仕切り直して俺のアドバイスターイムといくぜ!

金星

頼む

酸味男

最終目的地はあの家だ

金星

うん

酸味男

家に向かうのにはまずはこの部屋を出なきゃな

酸味男

でも、さっき分かったけど、そのドアは開かない

酸味男

じゃあどうやって出るか....ってことになるんだけど

金星

ああ、どうやって出ればいい?

食い気味に俺は聞く。

酸味男

まずはこの部屋を全部調べてみな!

金星

え?

酸味男

探索だよ探索

酸味男

コンセントの穴の中とか、貯金箱の中とかシャーペンの中とか見てみな?

金星

そこまで徹底的にやるのか?

酸味男

ああもちろんだ!

酸味男

探索は大事だぜ?

酸味男

ある男が言った名言には...

探索は知識の羽根であり、冒険の翼である。未知への踏み出しは、人間の精神を成長させ、魂を豊かにする。

酸味男

っていう言葉があるくらいだからな!

金星

おお...

まずは押し入れの中を見てみた

金星

中は...ふとんとガラクタか

金星

(ふとんの柄とか...俺の部屋じゃ無いのは確定だな)

酸味男

隅々まで見てみることをオススメするぜbrother!

金星

オッケー

金星

(めんどいけどこの中全部出すか)

結果

特にこれといった物は見つからなかった。

その後も俺はせっせと探索を続けていた。

財布の中身

金星

変化無し

金星

((あっ、この500円玉ピッカピカだ))

金星

((新しめに作られたやつだ))

机の引き出し全部

金星

無し

金星

紙クズばっかで汚ねえ

リュックの中身

金星

なんも無し

ゴミ箱の中

金星

至って普通だ

金星

あ、陰毛みっけ

一方そのころ酸味男は...

酸味男

で、レモンの皮にはリモネンという成分が含まれていてさ!

なんと俺がずっと探索をしている最中!酸味男はずっとレモンの蘊蓄を言い続けていたのだ!

酸味男

次にレモンの原産地について話していくんだけど

酸味男

レモンはインドのアッサム地方が原産で

酸味男

そこから地中海沿岸の国々に伝わっていって...

金星

(あーもううるせえええ!!)

酸味男

まずそもそもレモンは日光を好むから!

酸味男

庭植えの植えつけ場所、鉢植えの置き場ともに日当たり良好な場所を選ばなくちゃ行けなくて!

酸味男

水やりは土の表面が乾いてからにしてね!

金星

(こっちすげえ頑張ってるのによおお!!)

酸味男

レモンの果汁を使うとカルシウムの吸収を助けることが出来てさ!

酸味男

だから牛乳とかの乳製品と一緒に摂るとより効果的になるんだ!

金星

(あーもう誰かコイツを止めてくれえええええ!!)

酸味男のレモン知識が止まらない!!

酸味男

あとレモンの酸味は...

探索を始めてから1時間くらい経過しただろうか

部屋の中の探索なんてすぐに終わるものだろうと思っていたのだが

まさかこんなにも時間がかかってしまうとは...

''ちゃんと整理整頓しとけりゃよかった''と後悔するのだった

金星

(くっそ...何も見つからねえ)

金星

(何か...見落としてる気がする...)

酸味男

レモンの香りにはリフレッシュ効果があって....

金星

あと見てないのは...

机の前に立ち、電動鉛筆削りに目を落とす。

金星

これ...か...

カパッ

鉛筆のカス貯めのケージを開けてみるも。

金星

(カスがあるだけか)

ケージを元に戻し...

金星

.........

ザワザワザワザワ

金星

....?

怪しげなオーラを感じた....

鉛筆を刺す場所の穴に...惹かれる俺がいた。

何ともいえない引力が働いているようだ。

何だ...この引き込まれるような感覚は...

穴が俺を呼んでる

そんな気がした。

俺はおそるおそる、穴の中を覗いた。

穴の中には...

部屋があった。

金星

ん?見間違いだよな?

もう一度穴の中を覗いた

金星

えええええええええええええゑ!!

金星

なんじゃこれエエエエ?!!!!

何度見返してみても、変わらず部屋があるのだ

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