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ピピピピ…

その音でパッと飛び起きる

彩月

やっぱり…

おかしいと思ったんだ

要くんのあのテンション

もう一度目を凝らして

目の前の数字をみる

39度8分

少し高すぎやしないか

この熱で私のところまで来たのかと思うと心が痛む

彩月

なんで私のとこにきたんだろ…

彩月

しかも、誕生日に

彩月

確か、大好き…って

彩月

彩月

うん

彩月

聞き間違えだよね

彩月

そんなわけがない

ん…

彩月

要くん?

何ここどこ~?

彩月

私の家

やったー、彩月ちゃん家らぁー

ろれつ回ってない…

この喜びよう、子供みたい

そう思うと自然に笑みがこぼれた。

彩月

ふふっ…

なんれ笑ってるの~?

彩月ちゃん~

ギューして?

彩月

彩月

え?

俺だって男だよ

彩月

いや怖いから!!!何それ

誕生日…の……ごほーび

ギュッ

強く、抱き締められる

彩月

要くんいくら熱でもそれは…

やだ

離さない…

行かないでよ

もう一回俺を好きになってよ…

そういうとことんとスイッチが切れたようにまた、眠った。

彩月

…わっけわかんないなぁ

え、

彩月

あ、起きたね

ここどこ。彩月ん家?

彩月

うん。さっきも言ったよ

意識ハッキリしてきてる…?

彩月

熱はかって!

うん

37度9分

彩月

すごいさがりよう…

俺熱だった?

さっきまで

彩月

うん

彩月

40度近くあった

近づくな

彩月

…え?

うつる

…なんか高熱の時とまた違うパターンでヤバイ

女子の扱いが雑というか…

ごめ、寝させて

彩月

あっうん

彩月

寝てていいよ

よく寝るなぁ…

俺寝たら下がるから

彩月

あ、ハイ

…あーよく寝た気がする

…今日何やってたっけ

誕生日だったよな?俺

で朝起きて…

やべぇ記憶ねぇ…

彩月

あっ要くん!

彩月

三回目のおはよー

3回目?

ずっと俺はここで寝たり起きたりを繰り返してたのか?

…彩月ちゃん…?ここどこ

まずい

俺は熱だとかなり性格が変わる

3回ほど寝てるってことは熱だよな俺普段はオール出来るくらい全然寝てねーし

彩月

私の家だよ。要くん39度8分でここまで歩いてきたよ?

…えまじか

ごめん彩月ちゃん

多分熱下がったから帰るわ

…なんか変なこと言った?

彩月

えっあっ…別に!

やべぇ言ったわこれ

記憶飛んでるどうしよ

ごめん記憶ないけど、忘れて?それ

熱出たときの特徴だから

彩月

あ…うん

最悪だわ

最悪の誕生日

でもどうせなら熱に任せてでも言いたかったな

ちゃんと好きって言いたい…

これはきっと言っちゃダメな一言だ。

でも今日なら…

彩月ちゃん

ほんとごめんね?

でもこれだけ信じて

好きだよ…

彩月

えっ…えっ?

彩月

ん?

彩月

ま、まだ熱ある?

もうないよ

態度みたら本気かくらい分かるよね?

ごめんね、じゃあね

恋愛いじめ 完結済み

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