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白 色 系 銃。さんに誹謗中傷して何が楽しいんですか? ダサいって目が悪い人用にしてあげてるんじゃないの? そんぐらい考えてから言ってくださいww
6:00am
しとしとと降っていた雨が止み、湿気を帯びた土や植物の匂いがする
そんな匂いが呼び起こすのは、寝心地の良さそうなベットに眠っていた中学生の少女だった。
少女は何度か瞬きをすると、重たい瞼を擦り、目を開ける。
伶
伶
伶は自分が起床したことを再確認すると、布団を捲り、昨日の記憶を頼りに携帯を探す素振りを見せる。
伶
伶
伶は布団に隠れていた携帯を見つけて手に取り、携帯のホーム画面を見て何時なのか確認する。
現在の時刻 6:03
伶
伶
伶
伶は眠たい体を起こすために、締め切っていたカーテンを開ける。
雨が止んだばかりの、晴れきった空。 起きたばかりの体には相応しくないようで、伶は思わず独り言を呟く。
伶
カーテンを開けた窓越しに、雨が止んだばかりの、透き通るように晴れた雲ひとつない青色の空。
まさに見本のような快晴と言ったような天気だった。
限りなく黒に近い茶色の目をした、日本人では珍しい榛色をした伶の瞳
その瞳に、まるでカメラで撮った写真のように写っている快晴の空は綺麗だった。
伶
伶
伶
6:50am
母
母
母
伶
伶
スウェットTシャツにスウェットパンツといった、一般的な部屋着。
部屋着を脱いで、学校から指定されたブレザーに白のYシャツと膝が隠れる程のスカートを身につける。
伶
伶は週1回しか洗っていないスカートについて小言を呟く。
そんな小言を呟いてから、母に朝食ができるまでに来なさいと言われていたことを思い出す。
伶
伶は携帯で時刻を確認してそんな独り言を呟く。
伶
伶はいつものように、朝食は何かと考えながら階段をおりてダイニングへと向かう。
7:50am
家族との食事を食べ終えた伶はその後学校の準備物の確認をし、少し早めに家を出る為に玄関へと向かう。
靴を履くために、伶は鞄を一度丁寧に置いてから靴を履く素振りを見せる。
母
母
その質問を受けた伶の瞳に、心配する母の姿が写り、母と目が合う。
伶は母と目を逸らした。その瞳から母の姿を一瞬消して、無表情のまま虚無を見つめている。
瞳の中に母の姿をもう一度写して、目を合わせてから、その後すぐににっこりと笑って伶は答えた。
伶
伶
母
母
伶
母
母
伶
後ろを向いて、玄関ドアを開けた。
パタンと扉が閉まり、鍵をかけ、進行方向へ体を向けた。
その時の伶は顔を俯き、目は悲しげな瞳をしていた。
伶
伶
1歩、また1歩と重い足取りの伶はそれでも今日も学校へ向かう。
艶やかな榛色の瞳を光らせながら。