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ありがとうございます。 この作品の更新スピードは遅めですが、それでもなんとか完結できるように、書き続けたいと思っております。
面白いです。素敵な作品をありがとうございます😊
松崎陸
家に帰る時
陸はいつも無言だった
父は仕事で家を空けることが多く
母親と仲が良くなかった陸は
息を殺すようにして静かに扉を開ける
松崎文
たまに運悪く母に見つかることもあり
そうなると決まって文句を言われる
松崎文
松崎陸
松崎文
松崎陸
松崎文
松崎文
松崎文
松崎陸
陸にとって苦痛な時間だった
三人兄弟の末っ子として生まれた陸
母親は決まって
二番目の兄である空と比較し、陸に嫌みや小言を言ってくる
そんな中で陸は一番上の兄、海に憧れていた
松崎海
松崎海
成績優秀で優しくて
夢に向かって突き進む海を誇りに思っていた
しかし母はそれを認めようとせず
松崎文
松崎海
松崎文
松崎文
松崎海
松崎文
ほぼ毎日、言い争いは続き
海は進学を諦めて家を出ることに
松崎陸
松崎海
松崎海
その言葉を残し出ていってしまった
番号のメモは今も大切に保管している
松崎空
松崎文
松崎空
松崎文
松崎空
松崎文
松崎文
松崎空
陸は空のことも好きになれなかった
幼い頃からズル賢く
海が家を出てからは
母に便乗して陸を責めるようになっていた
何をやっても認めてもらえず
母や兄からは責められ
父はほぼ無関心
そのストレスのはけ口として
自分を傷つけるようになってしまった
松崎空
松崎陸
松崎空
松崎空
松崎陸
松崎空
松崎陸
松崎空
陸は空を無視するように部屋を出て
そのまま階段を掛け降りて外に出た
松崎文
母の声も届かない遠くへと
逃げるように走り出す
松崎海
時々、思い出す海の言葉
でも陸は海に迷惑を掛けたくなくて
一切の連絡をしていなかった