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ミシロ
ミシロ
1階 左の部屋
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
その部屋は至って普通の部屋でこれといって変わったものがある訳ではなかった
気になるところは机のある引き出しには鍵が掛かっており開かないこと
何かを書いてる途中だったと思われる謎のメモ用紙
そして本棚の目立ちにくいところに置いてあった日誌のようなもの
くまなく探したがこれしか見つけることが出来なかった
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
僕のお気に入りだった青色のペンが無くなっちゃった…
僕が無くしたかあるいはお兄ちゃんが持って行っちゃったか…
大事な事は青ペンでいつも書くようにしてるのに
もしお兄ちゃんが盗んだならここに………
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
〇月×日 (晴) 今日はとってもいい天気! 空の青がよく見える!でも空の青って水色とも言うけど何が違うのかな?
ミシロ
〇月□日 (くもり) 前の日に見たあの綺麗な空は最近見てない雲ひとつない綺麗な空だったな… あーいう空を蒼天て言うらしいし……
ミシロ
ミシロ
ミシロ
〇月△日 (晴) 久し振りのいい天気で僕は嬉しかった! 庭に植えていた花には昨日降った雨水が残っていてそれが陽の光によって反射してとっても綺麗だった!
ミシロ
ミシロ
ミシロ
〇月〇□日 (雨) 今日は酷い雨だった…傘もってたのに濡れたし…でも良いこともあった!碧の石を見つけられた!雨だからって嫌なことだけじゃないみたい!
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
×月〇日 (くもり) 今日新たな発見があった…でもこれは他の人には絶対言えない。この部屋に隠し通路があった
僕の机の下の床の模様だけ少し違くなってる場所があってそれを押してみると本棚の後ろに扉が現れた
興味本位でその先に進むと透明なカプセルらしきものの中に何人もの人が入ってた
そのカプセルの中には滄かった…それを見た僕は怖くてその場から逃げ出した
その時だろうか肌身離さず持っていた机の鍵を落としたみたいだ
この日誌はこれ以上書くかは分からない
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
怖い…怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い
青がぼくを蝕んでいく……
ごめんなさいするから…だからもう
あのカプセルの中に入れないで……
また苦しいの……そんなのやだよ……
また僕は青に染る……
ミシロ
ミシロ
ミシロ
日誌にあった手順を踏んでその扉を出現させる
少し怖かったがその恐怖を押し殺し、扉を開ける
ミシロ
ミシロ
ミシロ
扉の先は狭い通路になっておりその先に進む事に空気が重くなり
どことなく気分が悪くなっていくのを感じとることができる
ミシロ
狭かった通路を抜けると日誌にあったあのカプセルの存在が露わになった
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
いくつもあるカプセルの中で一つだけ気になるカプセルを見つけた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
他のカプセルは紺に近い色合いをしているがこの子のものは違う
自然のが作り出す緑に少し近しい蒼だ
ミシロ
中に入っているその子は最後の最後まで抗ったのか泣きじゃくるその顔でこちらを見ていた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
液体に浸かった子供を後にして鍵を探す
思いのほかあっさりと見つかり足早にその場を後にした
その部屋を出る瞬間【パリィーン】と言う何かが割れるような音が聞こえた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
なんの音か分からないが命の危機が迫っていると感じて急いでその鍵を使う
しかし焦りと恐怖で手が震え鍵穴に上手く入らない
やっとの思いで鍵穴に差し込むことができ中身を確認する
そこにはしっかりと青の瓶がありそれを取り部屋を出ようとした時
隠し扉から何者かが現れた
それは先程までカプセルの中にいたあの子供であった
???
ミシロ
???
???
ミシロ
???
???
ミシロ
???
???
???
ミシロ
???
???
???
ミシロ
ミシロ
???
???
人の形をしたその蒼の生き物はミシロの命を狩り取りに来ていた
とっさの判断でいつぞやに手に入れたあの錆びたナイフで人体の急所に一刺し入れる
???
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
???
急所を外したようでまだ少しだけ息のあったその子供にトドメを指すために
その錆びたナイフを人間で言う心臓のある箇所に思い切り突き刺す
???
ミシロ
???
ミシロ
掠れるようなその声で子供はありがとうの感謝の言葉を言い放ち力尽きた
ミシロ
ミシロ
ナイフを抜き取りその部屋を後にする
その後手に入れた青の絵の具を画家に渡す
画家
画家
画家
画家
ミシロ
青は清さも悲しさも表現出来る
あの日誌の子供の人生も青と同じだ
最初は綺麗な青であったが時が経つにつれてそれは暗みがかって
いつしか綺麗な青は悲しみの青に変わったのだ……
心の中で自分なりの答えを出したミシロ
それがあの日誌の子供にできるせめてもの救いだと思ったのだから……