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アメリカ
心臓の鼓動が激しくなる。 息切れにも知らないふりをして、走り続ける。 行先は勿論..... 日本の家だ。
アメリカ
日本が何千年生きてきたと思っているんだ? こんな急に、なくなるわけ、....
アメリカ
でも、俺は、 大帝国が、滅んでいくのを見たことがある。 デカいライバルが崩壊するのを見たことがある。 ......国に”永遠”なんてないことを、俺は知っている。
そんなことを考えていると、より不安が募ってくる。 俺は何も考えないことにして、深夜で静かなアスファルトの道をひたすらに駆けた。
走っていると、向こうに人影が見えた。
アメリカ
韓国
アメリカ
韓国は頬から口にかけてひび割れがあり、 肩もひび割れて激痛が走っているみたいだった。 大地震がアジアで起きたことは間違いないようだ。 日本が震源地だと仮定して、韓国にもここまで被害が出ている、ということは.... 震源地の日本は、今どうなっているんだ?
アメリカ
韓国
韓国
アメリカ
韓国
韓国は傷をかばいながら歩いていて移動が遅いので、 俺は韓国をおんぶして、また走り出した。 早く、早く、 日本の元へ。
顔さえ見れれば十分だ。 まだ、生きていてくれよ。
アメリカ
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
嫌というほどに、惨状がしみじみ感じられる。 韓国は止まることなく話し続けた。
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
韓国
俺はもう何も考えたくなかった。 聞かなければいけない、向き合わなければならない。 そんなこと判っているのに、 あまりにもいきなりすぎて。 あまりにも、...悲劇的過ぎて。
アメリカ
アメリカ
日本を、 神の国を守ってください!!!!
日本の家のドアの前まで着いた。 ガチャガチャと音を立ててドアを開けようとするが、あかない。 戸締りとか、日本はそういうのはちゃんとしてるからな。
アメリカ
韓国
ドアに向かって精一杯叫んでも、何も帰ってこない。 銃で鍵を壊して開けてやろうか、なんで考えたが、パジャマのまま家を飛び出してきてしまったので、銃は持っていない。 どうにか丸腰状態でドアを壊さないといけないが、そんなこと出来るわけがない。
アメリカ
アメリカ
汗が頬を伝う。 今でも、日本が助けを求めているのかもしれない。 崩れて行っているのかもしれない。 そう思うと、このドアが憎くて憎くてたまらない。 でも、俺にはどうしようもない。
??
アメリカ
手榴弾のようなものがこちらへ投げられるのに気づき、 韓国を庇うようになるべく遠くに離れる。 ドォン、と爆発音がして、煙が発生する。 それが晴れると、焦げて跡形もなくなった日本の家の玄関が見えた。
アメリカ
中国
中国
韓国
中国
中国
アメリカ
中国
中国
中国
中国はきっぱりとそういい、日本の家の中に入っていった。 俺と韓国はあっけにとられ数秒程動けなかったが、 直ぐに目的を思い出して、中国の後についていった。
中国
なんで日本の家の構造を把握しているんだ、...なんてツッコみたくなったが、今はそんなこと気にしている場合じゃない。 2階にあがり、廊下を走る。
中国
アメリカ
ドアノブに手をかける。 もう、脳がぐるぐるして止まらない。 日本くらいの国に何故これだけ動揺しているかはわからないけど、...多分俺にとっての日本は本当は本当に大事で大事な存在でそれなのになんで俺は最近日本を突き放して違うなぜ
中国
韓国
アメリカ
背中のほうから、韓国の手が伸びてきて、ドアノブを握っている俺の手の上にそっとのせる。 その手は冷たかったが、....どこか暖かいところがあった。
俺は扉を開けた。 キィイィイ、と、 日本らしい、高い音を出して、部屋の中が視界に入った。
俺は何も言えなかった。 韓国は目を丸くして、まばたきを忘れたかのように凝視している。 中国は中華服の長い袖を口に当てて、これまた目を丸くしている。
日本の部屋は整頓されていた。
その部屋の真ん中の床に、 たくさんひびのはいった、真っ白な腕が 一本、落ちていた。