TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

マイクはどうやら

警備中にアニマトロニクス達に じーっと見つめられる… いや、睨まれる事があるらしい

そして、何となくだが、 とてつもない恨みを感じたという

マイク

俺自身あいつらには何もしてないのに…

マイク

人違いだよ絶対!

キルシュ

確かに…マイクは何もしてないのに

マイク

しかもあの時感じた背筋が凍る程の恨みは…

マイク

あれは絶対プログラミングされたヤツじゃない

キルシュ

昼はどうなの?睨まれたりとか…する?

マイク

いや、ない

マイク

夜だけ

キルシュ

なるほど

マイク

ところでキルシュ

マイク

前の店にいた時から聞きたかったことなんだけど

マイク

君はどうして、この店の闇を暴こうとしているんだい?

マイク

この店の事になると…君はいつもスイッチが入ったように熱くなる

マイク

…何か…あったのか?

キルシュ

…好奇心…かな

マイク

好奇心…か

マイク、ごめん

君には…私の過去を話せない

あまりにも重いし…

嫌われるかもしれないし…

キルシュは無意識に俯く

マイク

キルシュ

マイク

俺は…

マイク

君のことをもっと知りたい

マイク

俺たちはこの店の裏側を知ろうとしている

マイク

同じ目標を持った仲間だ

マイク

仲間のことだから…もっと知りたいんだ

キルシュ

マイク…

マイク

教えてくれ、君が…過去に何があったのか

マイク

俺も自分の過去のこと、話すから

キルシュ

…聞き終わっても、嫌いにならないで

キルシュ

それだけは約束してくれる?

マイク

もちろんだ

キルシュ

あんたが予想している何倍も暗くて凄まじい話だと思う

キルシュ

聞くんなら…覚悟して

マイク

分かってる

キルシュ

まず、私の家族について話すね

キルシュ

私は、父と母と姉の、4人家族だった

私か小さい頃、姉の誕生日に 外食することになって

Fredbear Family diner…家族食堂に 行くことになった

私は4歳、姉は5歳だった

幼少期のキルシュ

…あれ、どうしたら戻れるんだっけ…

幼少期のキルシュ

パパ…ママ…お姉ちゃん……

店でトイレに行って…私は迷子になった

4歳なのに両親に「1人でトイレ行ける!」って言って勝手に1人で行っちゃった

ほんと、何してんだろうね、昔の私

で、そんな迷子になった私に

黄色のうさぎ…スプリングボニーが 話しかけてきた

今なら着ぐるみだって分かる

スプリングボニー

お嬢ちゃん、どうしたのかい?

幼少期のキルシュ

パパとママと…お姉ちゃんと…はぐれちゃった…ぐすっ

泣きながら話す私に、 その着ぐるみはこう言った

スプリングボニー

お嬢ちゃん、迷子?

幼少期のキルシュ

う、うん…まいご…

スプリングボニー

ちょっと、僕について来てくれるかな?

幼少期のキルシュ

う、うん…

この時の私は、

スプリングボニーが家族のもとに 連れて行ってくれるのだろうと

思っていた

セーフルーム

幼少期のキルシュ

あれ…黄色いうさぎさん…?

幼少期のキルシュ

いない…?

幼少期のキルシュ

どこにいるの?

今なら分かる

スプリングボニーは…ドアを開けた時に 私の死角に行ったって

幼少期のキルシュ

ねぇ、どこに行ったの?

その時だった

キルシュの姉

キルシュ!危ない!!!

幼少期のキルシュ

えっ、お姉ちゃん!?

ドンッ!!!

姉は、私を後ろに押しのけた

そして…

姉は私の目の前で 血まみれになった

幼少期のキルシュ

お姉ちゃん…!?

幼少期のキルシュ

お姉ちゃん……っ!?

4歳の私は、見てしまった

首に包丁を刺されて死んだ、姉の死体を

幼少期のキルシュ

きゃああああああああああああぁぁぁ!!!!!!

スプリングボニー

…チッ

私は悲鳴を上げながらその部屋から逃げた

その数秒後、私は両親と合流できた

キルシュの父

キルシュ!!

キルシュの母

どこに行ってたのよ!!そして…何があったの…

キルシュの母

ねぇ、お姉ちゃんは?

抱きしめてくれた両親に、 姉のことを話そうとしたけれど…

幼少期のキルシュ

お姉ちゃんは………お姉ちゃんはね……

上手く話せなかった

当たり前だ

4歳の私に、死も、殺されたってことも、分かるわけがなかった

両親は、姉の死を 警察から知ることになった

そして、これは後に分かった事だが、 姉は…

メディアに 取り上げられ なかった

新聞にも、TVニュースにも、姉の名前など なかった

キルシュ

今なら、店側がメディアにお金を払って隠蔽したんだって分かる

キルシュ

でも…許せない

キルシュ

私の姉の事を無かったことにしたあの店を、許せるわけがない

キルシュ

だから、中学生の時、姉が死んだことと一緒に

キルシュ

この店の闇を全部暴いて、世間に晒してやるって決めた

キルシュ

小さい頃から、あの店は嫌いだった

キルシュ

でもその時は、復讐なんて知らなかった

キルシュ

復讐するってことは、中学一年生の時に本で読んで知って

キルシュ

だから私も、すればいいんだって思った

キルシュ

…復讐を

マイク

君のお姉さんは…闇に葬られた被害者…

キルシュ

…そういうこと

キルシュ

…そうでもしてやらないと、あの世にいるお姉ちゃんも報われないって思って!

私はさっきまでの暗く重い雰囲気を 吹き飛ばすように笑う

キルシュ

まぁ、簡単に言うと、あの世にいる姉のために色々と調べてる

マイク

ねぇキルシュ

マイク

なんで君のお姉さんは、君がスプリングボニーに連れて行かれた部屋を知っているんだ?

キルシュ

それは…私にも分からない

キルシュ

でも、姉の声で振り向いた時にドアが空いていたから…

キルシュ

これは憶測なんだけどね

キルシュ

私がスプリングボニーに連れて行かれる様子が姉に見えていて、こっそりついていって…

キルシュ

音を立てないようにドアを開けたら、私が刺されそうになっていて…

マイク

…それで、君を庇って……

キルシュ

…だと思う

キルシュ

今はジェレミーの分も背負ってるよ

マイク

…俺もだ

キルシュ

さてマイク

キルシュ

今度はあんたの過去を聞く番だ

マイク

ああ

マイク

俺の過去も、結構暗いんだが…

マイク

聞いてくれるか?

To be continued…

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚