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雪解けに__を。
私を知らない太陽は、今日も明るく輝いている。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
母親
今日は普段より確実に早く起きられたが、 それでも母親の機嫌は悪い。
静玖 セツナ
私は下を向きながらキッチンに向かった。 すると、運悪く後から起きてきた父親にぶつかってしまった。
父親
直後、頬に電撃のような痛みが走った。
静玖 セツナ
父親
静玖 セツナ
私はなんとか立ち上がり、朝食を作りはじめた。 それ以外の選択肢はなかった。
手を洗おうと、袖をまくる。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
母親
父親
静玖 セツナ
静玖 セツナ
気づけば私はそう呟き、目に涙をためていた。
静玖 セツナ
私はなんとか朝食を作り終えた。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
空気に圧されて声が震えた。
父親
父親
母親
母親
静玖 セツナ
静玖 セツナ
静玖 セツナ
私はボロボロの鞄を掴み、玄関に向かった。
母親
母親
母親はそう言って、私の足を強く蹴った。
私はコンクリートの地面に放り出された。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
その瞬間、視界が闇に蝕まれ、足取りがおぼつかなくなった。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
母親
視界が元に戻るまで待とうとしたら、母親の鋭い視線を感じた。 刺すような、侮蔑するようなそれを受けた私は、 自然と足を動かしていた。
学校は家から歩いて15分ほどの場所にある。 最も私が歩いた場合の長さなので、 本来はもっと短いはずなのだが。
静玖 セツナ
汚い鞄やボサボサの髪に向けられる視線、 そして何を言っているのかわからないほど小さな話し声。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
私は何とか教室にたどり着いた。
教室に入った瞬間、私の頭に何かが落ちてきた。
静玖 セツナ
そして次の瞬間、私の目は雪のように舞い落ちる粉末を捉えた。
静玖 セツナ
いじめっ子
クラスメイトの声が聞こえる。
静玖 セツナ
静玖 セツナ
粉を吸い込んでしまいしばらく咳き込んでいたら、口に何かを詰め込まれた。
いじめっ子
静玖 セツナ
誰も私のことを助けようとはしない。
???
???
静玖 セツナ
静玖 セツナ
歴史教師
授業が始まり、先生が教室に来ても、安心できる訳ではない。
それはクラスメイトが先生に従わないからというわけではなく__
歴史教師
歴史教師
静玖 セツナ
静玖 セツナ
静玖 セツナ
こっそり教科書を見ようと思ったが、私の席は一番前の真ん中なのでそんなことは出来ない。
歴史教師
歴史教師
静玖 セツナ
歴史教師
歴史教師
💛🐹
💛🐹
歴史教師
先生は満足そうに口角を上げて手を叩いた。
💛🐹
静玖 セツナ
私は僅かに💛🐹の視線を感じた。 振り向いてしまった。
いじめっ子
その判断が、間違いだった。