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雑種
僕が雑種でーす
気品
私が気品よっ
雑種
雑種と気品による
気品
漫才ですわ
雑種
よろしく！
気品
お願いしますわ！
雑種
というわけで、早速僕が拾い食いした時の話をしたいんですけども
気品
まあ汚らしい
雑種
いやまあ追々分かってくるけども、すごくおいしそうだったんですよ
気品
だからって拾い食いしたことある人は今日、この会場にいますかー？
……ほら、誰も手を挙げないじゃないのよ
……ほら、誰も手を挙げないじゃないのよ
雑種
そりゃまだ日本では、
拾い食いの話を他人にしてもという教育をしっかりしていないからだよ
拾い食いの話を他人にしてもという教育をしっかりしていないからだよ
気品
そんなことを教育する社会になったら嫌ですのよねぇ？
嫌な人は手を挙げて下さいね
嫌な人は手を挙げて下さいね
雑種
ちょ、ちょっと、気品さん
気品
何なのよ
雑種
さっきからお客さんに参加させようとしないで欲しいんですけども
気品
何でなの？
雑種
だ、だって……気品さんが他人と関わっていることが嫌なんですよっ
気品
まあ汚らしい考え。
私は貴方の彼氏ではないのよ、彼氏だとしとも束縛する人って嫌よねぇ
私は貴方の彼氏ではないのよ、彼氏だとしとも束縛する人って嫌よねぇ
雑種
むむむっ、ガツガツしたら怒られてしまいました
気品
これだから雑種は嫌なのよねぇ、汚らしい
雑種
まあまあ雑種差別は置いといて、拾い食いの話をさせて下さいよ
気品
えぇー、せっかく私が悪者になってあげたのに、拾い食いの話を蒸し返すのぉ？
ここから私の雑種差別ネタにすれば、貴方の拾い食いは薄れたのに
ここから私の雑種差別ネタにすれば、貴方の拾い食いは薄れたのに
雑種
そんな、気品さんを悪者にはできないよ！
気品
そ、そんなまっすぐな目……け、汚らしいですわっ！
誰に対しても優しさを発揮できるなんて汚らしいですわ！
誰に対しても優しさを発揮できるなんて汚らしいですわ！
雑種
えっ、どういうことですか
気品
何も分かっていないこの純粋さ！ 汚らしいですわっ！
雑種
いやいや、よく意味が分からないですよ
気品
だ……大嫌いと言っていますのっ！
私は雑種が大嫌いと言っていますのっ！
私は雑種が大嫌いと言っていますのっ！
雑種
そ、そんなぁ……ぁ、そうですか、そうですよね、僕、雑種ですからね……
気品
ちょ、ちょっと、本気に……
雑種
あっ、ゴメンなさいです。
じゃあもうコンビは解散ですね……では、もう終えて、舞台袖に戻りましょう
じゃあもうコンビは解散ですね……では、もう終えて、舞台袖に戻りましょう
気品
ぇ……
雑種
実は拾い食いなんてしていませんでしたぁーっ！ ばばばーん！
気品
こ、効果音がすこぶる気持ち悪いですけども、コンビ解散なんて嫌ですわ！
汚らしいですわ！
汚らしいですわ！
雑種
……どういうことですか
気品
そんなコンビというものは簡単に取り替えたりするものではないのよ！
それに全然ネタをしていないじゃないの！
お金をもらっているのに、仕事をしないなんて汚らしい！
それに全然ネタをしていないじゃないの！
お金をもらっているのに、仕事をしないなんて汚らしい！
雑種
じゃ、じゃあ、気品さん！
気品
ネタを、雑種くんの拾い食い話を、聞こうじゃないのよ。
ねぇ！ 聞こうじゃないのよ！
ねぇ！ 聞こうじゃないのよ！
雑種
やった！
気品
これから聞いてもいいと思っている人は手を挙げるのよ！
雑種
なっ！ 何で頑なにお客さんに手を挙げさそうとするんですかっ！
気品
腕のトレーニングよ
雑種
何でお客さんを鍛えさそうとするんですか！
というか手の上げ下げ程度では鍛えられないですよ！
というか手の上げ下げ程度では鍛えられないですよ！
気品
でも引き締まった腕以外は汚らしいじゃないのよ……
雑種
そんな自分好みにお客さんを変えてしまうなんて、それこそ束縛じゃないんですか
気品
……ガーン！
雑種
こ、効果音がすこぶる古いですけども、ショックを受けてしまったんですかっ？
もしそうでしたらゴメンなさい！
もしそうでしたらゴメンなさい！
気品
い、いや、いいのよ、所詮私は束縛を好む気品なのよ……
雑種
そんなことないですよ！ 気品さんは本当に気品ですよ！
気品の中の気品！ ベスト・オブ・気品！ 気品な人ランキング第一位ですよ！
気品の中の気品！ ベスト・オブ・気品！ 気品な人ランキング第一位ですよ！
気品
う、うぅ……
雑種
なっ、泣き出してしまった！ どうしよう！
気品
汚らしいですわ……汚らしいですわ……
誰にでも優しいだなんて汚らしいですわ……
誰にでも優しいだなんて汚らしいですわ……
雑種
そんなことないですよ……そんなことないですよ！
僕は気品のある人にしか優しくないですよ！
僕は気品のある人にしか優しくないですよ！
気品
きっ！ 汚らしいですわ！
気品で人を差別しているなんて汚らしいですわ！
そしてこんな雑種にときめいた私も汚らしい！
気品で人を差別しているなんて汚らしいですわ！
そしてこんな雑種にときめいた私も汚らしい！
雑種
えっ……ときめいていたのですか……すみません、本当のこと言います。
僕、気品さんにしか優しくないんです。だって僕は気品さんのことが好きだから
僕、気品さんにしか優しくないんです。だって僕は気品さんのことが好きだから
気品
そんな……もっ！ もういいわ！
漫才なんて辞めて早く二人で遊びに行きましょう！
漫才なんて辞めて早く二人で遊びに行きましょう！
雑種
どうも！
気品
ありがとうございましたですわ！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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