TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

あなたは彼氏候補にもなりません!

一覧ページ

「あなたは彼氏候補にもなりません!」のメインビジュアル

あなたは彼氏候補にもなりません!

7 - あなたは彼氏候補にもなりません! 7

♥

104

2019年10月13日

シェアするシェアする
報告する

橋本先輩

さすがにそれはないかなー

橋本先輩

そんなことができるのはこの学校で一人だけだと思うよ

花奏

で、ですよね

無理やり作った笑顔を作った

橋本先輩

そういえばあなたおなまえは?

花奏

あ、えっと神崎花奏です

橋本先輩

神崎さんね

橋本先輩のその行動に違和感を覚える

橋本先輩

はい!おわったよ

橋本先輩

お待たせしちゃったね、神崎さんどーぞ

先輩はにこりと笑って印刷室をあけてくれた

橋本先輩

あ、あたしもここでもうすこし作業してもいいかな?

花奏

はい!全然大丈夫ですよ

先輩は隣にある机でホッチキスでカチャリとしている

…気まずい

橋本先輩

神崎さんってすきなひといる?

花奏

へっ?

突然言われたそれにびっくりする

花奏

な、な、なにを

橋本先輩

あ、もしかして彼氏いるの?

先輩の質問に高速で頭をふる

花奏

そんなわけないですよ!
あたしにかかか彼氏なんて!!

そういうと、先輩が笑う

橋本先輩

えー意外彼氏いそうなのに

花奏

本当ですか?

学校一の美人な先輩に言われると自然と顔が上がる

花奏

で、でも先輩こそ彼氏さんと…

橋本先輩

神崎さんしってるの!?

花奏

知ってるも何も全校生徒がしっていますよ!

橋本先輩

そうだったんだ 

橋本先輩

でも…

ガラガラ

花奏、まだ?

っ!

花奏

さ、わもとくん

橋本先輩

……

なんてタイミングだろう よりによって橋本先輩がいるときに

澤本君にしてみたらあのことを知っているあたしと先輩が、一緒にいるのは最悪だろう

花奏

ん?そういえばもう終わったんだ

なら、早くいかないと先生機嫌悪ったよ

花奏

ほんと!?

花奏

先生が今どこにいるかわかる?

案内する、こっち

花奏

ありがとう

花奏

じゃあ先輩ま、また

橋本先輩

うん、じゃあね神崎さん

あたしたちが印刷室から出るときも澤本君と先輩は一度もお互いをみることはなかった

澤本君はまだ先輩が好きだから

吹っ切れていないから

ただそれだけのことなのに、なぜかあたしの心は不規則に鳴っていた

そんなこんなでクリスマス、あたしの誕生日まで刻一刻と迫ってきていて

花奏

はああ

ひより

どうしたの?

ひより、これはいつものことだからきにしなくていい

花奏

ちょっ!

花奏

なんてことを!

ひより

そうだよ蓮かわいそうでしょ

空き教室で今日は珍しくひよりちゃんと島袋くんたちも混ざって座談会

今日は倉庫に行かないらしくこうなっている

てか、いつの間にかひよりと花奏ちゃんって仲良くなってたの?

ひより

花奏ちゃんは沙友里の友達みたいでそこから

花奏

そうそう

なるほどね

世間って意外に狭いな

確かにそうかもしれない。この前までは紫蘭なんて雲の上の存在だったのに、あのことや沙友里のおかげで今はその紫蘭のみんなと対等に話せているんだから

ひより

て、あんたたちのせいで話しずれてるから!

ひより

五分だまってて

ごめんて

ひよりちゃんの一言で2人は押し黙る

ひより

で、花奏ちゃんなにがあったの

どうせクリスマスでしょ?

花奏

な、なぜそれを?

突然のことにびっくりする

最近花奏の考えが手に取るようにわかるようになってきた

クリスマスのことも,もちろん考えていたけどそれと同じくらい澤本君のこともかんがえていた

もしそれを見透かされていたらこれほど、恥ずかしいことはない

じっと見られるその瞳にあたしは泳がすようにいせんをそらした

それとキスのことは慰めの延長として処理することにした

そうでもしないとあたしがやっていけないから

クリスマスそんなに誰かと過ごしたいの?

花奏

え?

あれ?ちがった?

花奏

ううん、違わない!

そうだ!澤本君のことよりクリスマスのこと考えているほうが断然長い! 絶対そう!

クリスマスなんて何が楽しいの?

ただ寒いだけじゃん

ひより

ああ?

澤本君は不機嫌そうにポテチを食べながら鼻を鳴らした

けどそれにすぐさま反応するひよりちゃん

確かに俺もクリスマスだからってわざわざ寒い中外に出かける人たちの神経がわからないかな

島袋君… あなたものすごくばかなことしたの気づいてる?

ひよりちゃんはうつむいててどんな感じかはわからないけど、絶対怒ってるに違いない

ひより

そう…島袋君もそんな風に思っていたんだ

え、ひより?

ひより

だったら今年はクリスマスに遊ぶのやめよっか

ひよりそれ本気?

急に態度が変わったひよりちゃんに2人が珍しく動揺している。 少なくとも島袋君はそんな感じがする

ひより

本気よ。だからさ、花奏ちゃんクリスマス一緒にどこか行こうか

花奏

へ?

ひより

こういうのは楽しみたい人たち同士でいるほうが楽しいしさ?

花奏

で、でも

今ここであたしが行くといえばおひとり様クリスマスは回避できるけど

そうすると島袋君が…

風真

ひより、花奏ちゃん困ってるし

風真

それになにか勘違いしてない?

いつからいたのかわからなかったけどとにかくいまは救世主に見える

ひより

ないによ。これに関しては勘違いもくそもないじゃない!

違うんだって、ちゃんと言わなかった俺も悪かった

そとに出るのは理解でいないけどクリスマスはひよりと過ごしたい

ひより

……へ?

あたしも予想できないことが目の前で起こっている

よくわからなくてフリーズしていると澤本君に腕を引っ張られ、二人を残してあたしたちは空き教室を後にした

ひよりも花奏なんでそんなにむきになるかな

風真

多分それは俺達には一生理解できないと思うな

こいつら… 確かに2人は知らないから仕方ないけど、人様の誕生日をばかにしやがって!

花奏

なんで!?

花奏

ツリーにイルミネーションとかサンタさんだよ?

花奏

夢のパラダイスじゃん

風真

なんかめんどくさそうだらか俺さきにかえるね

じゃあねーなんてさわやかに歩いていく早川君を見ながら

サンタなんてただの作り話でしょ?

なんて夢のかけらもない発言をする澤本君に苛立ちを覚える

花奏

あのねー!

花奏

そんなんじゃ女の子にもてないよ!

花奏

今時ロマンチックな男のこじゃなきゃダメなんだから!

ふーん、それ何の統計なの

花奏

雑誌!澤本君も読む?

たまたまカバンに入っていた雑誌を広げて見せても、ちらっと見ただけで見ただけでまた前を見て歩き出した

俺には当てはまりそうにないし

花奏

ね?だからもっと努力し…

そこまでいってはっとした

この学校の彼氏にしたいランキングにいる連中は誰だ?

学校のアイドル的な存在の先輩と付き合っていたのは誰だ?

そんなことを思い出して偉そうに語っていた自分が恥ずかしくなる

そそくさと雑誌をしまうとそれに気づいて澤本君がおもむろに口を開く

そういうことばかり言ってるから彼氏ができないんだよ

がつんっ

花奏

そんなはっきり言わなくてもいいじゃんかー

先を歩く澤本君の制服をつかんでグラグラと揺らす

モテモテの澤本君にはわからないだろうけど、恋愛に憧れは持っているのにいまだにできてなくて、親友には彼氏ができて、あたしには一向にできる気配もなくて

せっかくの高校生活が… あたしの中で高校は小説の世界で恋愛にあふれているそんな場所だった

だからまいにち楽しみにしていたのに

花奏

きっとこのままあたしは主人公になんてなれず悲しい高校生活を過ごすことになるんだあ!

澤本君の制服をつかんでいた、てを離して床に座り込む

主人公?

なにそれ?

興味がなさそうな澄ました顔にイラっと来た

ああ、そうですよね。 すでに主人公になっているあなたにわかるわけないですよね

花奏

恋愛の舞台である高校生活で彼氏もできずに卒業することだよ!

なにそれ、あほくさ

花奏

はああああ!?

涙ながらに訴えたあたしの言葉をすべて聞いた後澤本君はそうはなでわらった。

花奏

あほくさいですって!?

そう。女子って本当にあほくさい

花奏

あんたね!自分がもてるからって!

人を好きになったことないのにギャーギャー騒いでいる奴より、絶対まし

花奏

はあああ!?

あたしの叫び声が旧校舎内に響く

いい加減きづいたら?そんなことばかり言っているから彼氏ができないんだよ

クリスマスだのなんだのなんて言ってる暇があるなら本気で好きになれる人見つけなって

その言葉にあたしの中で何かが切れた。 プツンと

そしてそのまま勢いで口から出ていた

あたしは澤本君に笑顔になってほしかったのに

でも。 あの時傷つけてしまった

他のどんな言葉より彼を傷つける言葉

花奏

そんなことばっかり言ってるから先輩に振られちゃうんだよ!!

そう言い放ってしまった時の澤本君の顔がこびりついて離れない

あなたは彼氏候補にもなりません!

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

104

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚