僕と君で描いた夢の宇宙は何よりも美しかった。
息を呑むほどに__。
人間は愚かだと誰かが言う。
それを聞く人が、そして自分が人間なのを知らずに。
言うことを聞きなさいと誰かが言う。
言いなりになる人の存在も認識せずに。
期待してるよ、と誰かが言う。
期待の重さが人によって違うことも理解せずに。
そんな世界を色付けるのなら、白という所だろうか。
真っ白。誰も彼も自分だけ。
汚くも穢くもない。外面だけ。
全てのものに色を付けられたら
全てのものを色として認識できるなら
君と、宇宙と自然は透明だろう。
今すぐ、すぐ先の未来でももう見えないぐらい。
綺麗で、透き通っていて。
そんな君と宇宙と自然は"1番の友達"。
何も受け入れられない僕を優しく包みこんでくれた。
そして、
真っ白な世界から僕の目を"逸らしてくれた"。
君は僕と夢の宇宙を描いてくれた。
僕の何もかもに色を付けてくれた。
僕の見た宇宙は"鮮やかな透明色"だった。
誰も触れられないどころか
見えなくて、
聞こえやしない。
そんな色。
この宇宙をくれた君を想って。
ありがとう。
この真っ白な世界の事を教えてくれて。
この真っ白な世界をたくさん思ってくれて。
こんな僕を受け入れてくれて。
僕の宇宙に、夢に、色を付けてくれて。
君が消えてしまっても
君が遺してくれた色を僕が大切にするよ。
拝啓、透明になった君へ 透き通った世界は綺麗ですか? 真っ白って素敵だと思えましたか? 僕がそっちの世界にいけるならもう一度、 もう一度だけ、"透明"という素晴らしさを 感じたいと思っています。
音の色を便りにして君へ届けます。