幼馴染が不機嫌な理由。
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彼は
いつも不機嫌。
理由も分からない。
“私、なにかした?”
って言っても
彼は何も答えてくれない。
でも
ある日
その理由を知ってしまった。
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彼は
今日も不機嫌。
沙耶
沙耶
不機嫌な彼に
私は遠慮気味に言葉をかける
拓也
本を読みながら
無愛想に言葉を返す拓也に
沙耶
拓也
ほら
いつもそう。
“別に”って
理由を教えてくれる訳でもなく、
“怒ってないよ”って
否定する訳でもない。
だから
私が拓也に
何かしちゃったんじゃないかって
いつも不安になる。
沙耶
深入りしても
きっと拓也は教えてくれないから
いつも会話は
ここで途切れる__。
拓也は
私の幼馴染。
小さい頃からの付き合いで
仲が良い
っていいたいとこだけど
ここ最近は
まともに会話しないし
なんか怒ってるし...。
でもね、
お昼は毎日一緒だし
下校も一緒!
その時間は
拓也の笑顔が見れる。
そんな時間で
“ずっとつづけばいいな”
って思う
結城
沙耶
結城
沙耶
沙耶
結城
なんて会話をしてから
職員室に向か
おうとしたんだけど......
いつの間にか腕をとられて
後ろを振り向けば
拓也
またもや
不機嫌な拓也がいた。
拓也
拓也
なんて強引なんだろう、
でもいきなり“行くな”なんて、
どうしたんだろう...
どうすればいいのか分からず
そのままの状態でいると
拓也が口を開いた
拓也
拓也
結城
と、言いたげな結城くんに
容赦なく拓也は睨みつけて
拓也
拓也
拓也
と、言い残して
廊下に連れだされた。
なにをそんなに怒ってるのか、
よく分からないまま
いつの間にか
人気のない廊下にいた。
沙耶
名前を呼ぶと
拓也はそこで止まってくれた
沙耶
そう言うと
拓也は振り向き
瞬間、
私は壁に迫られていた
私の顔のすぐ横には
私の手より大きい、
拓也の手がある。
拓也
拓也
声のトーンからして
明らかに怒っている拓也に
沙耶
沙耶
そう、たずねる
拓也
その言葉を聞いて
心当たりがない私は
首を縦に振った。
拓也
拓也
一瞬だった。
沙耶
なにも言えずに
ただ、
拓也の顔を見ることしか
できなかった。
拓也
拓也
拓也
拓也
沙耶
沙耶
拓也
拓也
拓也
私が
その言葉を理解する前に
廊下に
リップ音が響いた。
一瞬で何が起こったのか
わからなく、
ただ、私の唇に
柔らかい感触だけが
残っていた。
沙耶
沙耶
拓也
拓也
拓也
拓也
拓也
拓也
拓也
拓也
拓也
そう言う拓也は
どこか真っ直ぐな瞳をしていた
冗談とかじゃなく、
真剣なことが
伝わってきて
途端に“好き”と言われたことを
理解すると同時に
顔が熱くなったのがわかった
そんな私の様子を見て
拓也はどこか
楽しそうで
嬉しそうに
微笑んでくれた。
拓也
そんな
甘い言葉を言って
また私にキスをおとす
だけど
私も
抵抗しない。
廊下には
吐息と
リップ音だけが
響いていた。
*END*
コメント
13件
幼なじみいいな、、 こんな幼なじみが欲しいよー!!笑
わぁー 良いですねー
ユズさんのお話最高です💕🌷