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さつまいも

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橘靖竜
コメント
2件
ここからが本番かー
ユエ
ユエ
いつも通り始まるが、しかし今回は趣向が真っ向から違う。
マサッキー
脇から姿を現したのは、考察系配信者として名高い、マサッキーチャンネルのマサッキー。
陰鬱とした雰囲気で進行するコンテンツには、いささか場違い感がある男。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
割り込んで来たマサッキーを押し退けるようにして、ユエがセンターに入る。
ユエ
ユエ
マサッキー
マサッキー
これまで都市伝説級とまで言われてきた幻のコンテンツが、世の中に突如として現れた。
蜃気楼に包まれていたオアシスのように。
コメントが次々と書き込まれ、コメント欄もお祭り状態だ。
ユエ
ユエはいつも通りコンセプトを簡単に説明する。
よくよく考えれば、いたって簡単なこと。
和解さえ成立してしまえばいい。
ただ、それだけ。
それだけの番組。
いかに人が謝るということを苦手としているか、いかに人が赦すということができないか。
これまでの放送では、それを目の当たりにしてきた。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
スポットライトが当たる。
その先には顔半分を包帯で隠した女性の姿が。
ミホ
この場所が恐怖の対象にでもなっているのか、怯えた様子で辺りを見回している。
マサッキー
マサッキー
続いて、2人にもスポットライトが当たる。
ミノリカワ
ユキノ
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
スポットライトはキジマを映し出す。
キジマ
マサッキー
マサッキー
マサッキー
ユエ
ユエ
ユエ
ユエ
ユエはそう言うと深々と頭を下げ、しばらくしてから顔を上げた。
マサッキー
マサッキー
マサッキー
マサッキー
わざとらしい前振りではあったが、ここぞとばかりに彼女の手を上げた。
ユエ
その姿は凛々しく、時に妖艶で――そして、どこか物悲しげだった。
ユエ
当たり前だがコメント欄がざわつく。
――魔女が自ら?
――さしずめ魔女裁判か。
マサッキー
マサッキー
むしろ、こうするためにコラボという形にしたことは、言うまでもない。
ユエ
ユエは挑発するかのごとく、ミノリカワのほうへと視線を移す。
ユエ
ユエ
ミノリカワ
ユキノ
ユキノ
ユキノ
ユエ
ユエ
ユエはユキノのほうへと視線をやると、言い放ってやった。
嫌でもあのことを思い出せてやる。
妹の命を奪ったのは、自分達であるという事実を。
ユエ
ユエ
真綿で首を絞めるかのごとく、裁かれるべき者を断罪してきたわけだが、とうとう真打ち。
魔女による断罪が始まる――。